これを励みに記事を更新しております。 是非、記事を読む前に応援クリックをお願いします(*ノωノ)
転職活動ランキング
40代の転職

私がブラック企業!J〇を辞めたいと思った時

「とんでもない量のノルマ」
「ノルマ未達なら自爆」
これだけでもすでにブラック企業ランキング上位に食い込むんじゃないかという内容です。
そして、J〇にはこれらが当たり前のように存在している現実があります。

私は以前、J〇勤務して営業職をしていました。
そこでは、あの話題になったかんぽ生命をも上回るノルマ地獄と自爆がありました。
ノルマは目標と言いながらも実際は必ず達成しなければならないもので、強引に無視しようものなら他の職員からの厳しい目線と人事評価に大きく影響するので逃げることができません。
あまりに時代錯誤で理不尽なやり方に嫌気がさし、そして何十年もノルマと自爆に苦しめられながら勤務していくのは無理だと感じ、私はJAから転職しました。

ここからはなぜ私がJ〇から転職したのか、ノルマ地獄と自爆の詳細を解説しながらご紹介していこうと思います。

【ノルマ&自爆にウンザリしてJ〇から転職】
JAといえばCMでもおなじみで、全国的にも大変有名な組織です。
みなさんのお住まいの近くにも店舗があるのではないでしょうか?
農業・農産物はもちろんのこと、J〇バンク・J〇共済などといった多様な商品を取り扱っていて大変優良でクリーンなイメージがありますよね。

しかし、組織内部のJ〇職員はそんな優良組織というイメージはほとんどの方が持っていないのではと思います。
なぜなら、ノルマと自爆があるからです。
自爆とは、ノルマが達成できなかった時に自分や家族の資金でノルマを無理矢理達成させることです。
よく聞くのは、郵便局員が年賀状の販売ノルマが達成できず自爆しているということですよね。

J〇のノルマ自爆は年賀状の比ではないです。
年中何かしらのノルマが課せられ、期限が近づくと上司に詰められます。
J〇ではノルマは未達のまま終わるなんてことは許されないのです。
以下のノルマ&自爆の体験談を見ていただければ転職したくなった私の気持ちもお察しいただけると思います(笑)

それでは私が経験した自爆内容について詳しく解説していきます。

・J〇共済
保障額ノルマ:(一般職員)9,000万円分 (営業職員)約15億円分
達成期間:3ヶ月以内
対象者:全職員(ただし役員除く)

J〇共済には終身共済や養老共済、建物更生共済など様々な商品があります。
それらの補償額の合計9000万円以上を3ヶ月間で契約してこいというノルマです。
このノルマは営業職だけでなく窓口の女の子や営農指導員といった普段の業務で営業活動ができない職員にも一律で課せられます。
当然、営業スキルも営業活動もほとんどないため大半の一般職員は自爆します。
多い人では、毎月15万円以上の共済掛金を払わなければならない状況になっている人もいました。
自爆してすぐに解約すればいいと思われるかもしれませんが、組織の都合上、自爆してから3年間は解約させてくれません。ですので、毎年自爆しているととんでもない金額を払い続けることになります。

営業職は1年間で約15億円以上のノルマを課せられます。
1年間の期間と日々営業活動ができるとは言え、私の勤務していた支店でも毎年ノルマを達成できない営業職さんが何人もいました。
ノルマの量が圧倒的に多いため、自爆すると毎月30万円以上の共済掛金を払っている人を見たことがあります。
もはやどうやって生活しているのかさえ分かりません。

J〇共済はJ〇の収益の柱となっていますので、各JAは厳しいノルマ管理をしています。
ノルマの期限が近付いているのに達成できなさそうな職員は上司に個別で呼び出されます。
ノルマを達成するためのアドバイスでもあるのか期待したのですが、真逆でした。
上司「全然ノルマに足りてないけどどうするの? 何か方法考えてる? 無いなら家族とか自分で何とかするしかないよね?」
ただ単に怒られ、最終的には自爆しろということを仄めかすだけでした。

この現実を目の当たりにして、私は初年度から転職を考え始めました。
このまま定年まで約40年間もこんなことが繰り返され、自分の給料もままならない状態を続けていくのは到底不可能だと感じたからです。

J〇共済のノルマだけでも十分なブラック企業ですが、J〇のノルマはこれだけではありません。
その他もご紹介していきます。

・果物ジュース
販売ノルマ:50ケース(1箱1L×6、1ケース約2,000円)
達成期間:2ヶ月
対象職員:全職員(ただし役員除く)

2ヶ月間で1ケース2,000円程もする果物ジュースを50ケース販売してこいというノルマです。
業者かよ!というレベルの量を個人で販売しなければならないのです。
このノルマも達成できなければ当然自爆しなければなりませんが、営業職以外の一般職員は家族や知り合いに販売するのが精いっぱいです。
自爆して何十ケースも買い取り、自宅に数年前に賞味期限が切れたジュースが積まれていることもしばしばありました。
営業職の方も担当エリアの大半が高齢の農家世帯で、自分たちで果物を栽培しているケースが多々ありますので果物ジュースなんて飲むわけありません。
なんとかお客さんに頼み込んで1ケース買ってもらうという感じでノルマを消化するしかないのです。

・コメ
販売ノルマ:90kg
販売期間:1ヶ月
対象職員:全職員(ただし役員除く)

コメの販売をノルマにしているJ〇もたくさんありますが、そういった所はほとんどがコメ所なんです。
コメが大量に作られている地域でコメを売ってこいというノルマです。
何を考えてこのノルマを設定したのかと思うほどです。
大半の世帯がコメ農家もしくはコメ農家の親族という状況でなぜコメを売ってこいと言うのか全く理解できません。
そしてJ〇職員は大半が農家だったりしますので、コメを作っているのに自爆でコメを購入している人もいました。

・農業新聞&家の光
販売ノルマ:純増5件
販売期間:1か月
対象職員:全職員(ただし役員除く)

J〇の関連企業が出版している農業新聞と家の光という雑誌を純増5件売ってこいというノルマです。
純増5件というのは、各職員の担当エリア内で前年比+5件ということで、仮に2件解約が発生した場合は計7件の契約が必要となります。
ほとんど需要のない新聞と雑誌をお客さんや知り合いに頼み込んで契約してもらうわけですが、当然解約も発生しますので実際はかなりの件数の契約が必要です。
ノルマを達成できなければ当然自爆ですので、毎月家の光を10冊以上抱えて帰る職員もいました。

・その他のノルマ
お歳暮・お中元ギフト、果物缶詰、カードローン、定期積金・定期貯金、新規組合員獲得、家電、etc…

全職員(ただし役員除く)が対象で、ノルマ期間も1~2カ月間です。
そしてノルマ未達成なら自爆しなければなりません。
当然どれも社会情勢をほとんど無視した販売ノルマなので自爆なしに達成することは難しい物ばかりでした。

以上がJAのノルマと自爆の実態です。
社会情勢を全く加味しないノルマ設定に加え、自爆は当然の文化がまかり通っています。
そして、この無茶苦茶なノルマを決定している役員たちは一切ノルマを消化しなくていいんですから、職員の不満は凄まじいです。

見ただけでも嫌になる内容だと思いますが、実際に体験したらすぐに退職を考えるレベルです。
私も入組2年目から転職の準備を始め、数年以内に転職をしました。
私以外にも若い職員達はドンドン退職していきました。毎年職員の10%ほどが退職するのですから万年人手不足。
職員の質が保てないので、常にハローワークに求人を出していたほどです。

しかし、J〇での経験も転職活動では役に立つこともありました。
それは「理不尽なノルマ&自爆の職場環境を経験した」ということです。
そんな状況を耐えられたのなら、と面接でもひとつの武器として使うことができました。
何事でも使いようによっては便利な道具になるものだなと感じました。

今、ブラック企業で働かれている方に申し上げたいことは、「転職する決意」と「ブラック企業でのつらい経験は転職活動で武器になる」ということです。
自分には能力がないからここで働くしか道はない、と思い込まないでください。
今の状況がつらいと感じているのでしたら、転職する道は誰にでも可能です。
もちろん努力も必要ですし、しっかりリサーチや対策もしなければなりません。
しかし、それらをキチンと行えば現状から抜け出せるということです。
そして面接ではブラック企業での体験談を使うことで本人の耐性を知ることができます。

あきらめずに自分にとって良い職場を探そうという姿勢があれば、必ず道は開かれます。