皆さん初めまして看護師のかえぴょんと申します!年齢は23歳で、宮城県に住んでいます。皆さんは看護師という職業に誇りや目標をもって仕事をしていますか。私は看護師の先輩が中心で残業なんて当たり前の社会がとても嫌いです。
私がこの病院はブラックだと思ったのは、入職して半年後くらいのことです。私は看護学校を卒業後、地元の総合病院に就職しました。私の配属先は心臓血管外科と呼吸器内科の混合病棟でした。外科なので手術後で身体状態が不安定な患者さんがいますし、呼吸器内科は呼吸不全などで救急搬送されてくる患者さんが多くいるのでとても忙しい病棟でした。
入職して初めのうちは残業などはなく「新人さんは早く帰りなさい!」と言われ定時であがることができました。それからさまざまな仕事を覚えていって私も通常業務をこなせるようになってからは「今月からは定時であがれないからね。残業して採血の練習とか技術練習してって。残業は当たり前のことだから気にしないで。あと先輩の仕事が残っていたら声をかけてね。絶対に先輩より先にあがったらダメだから。」と私のプリセプターから言われました。その時の私は早く一人前の看護師になりたいという気持ちが人一倍強く残業してでも多くのことが学べる、技術練習が行えると嬉しく思っていました。今思うと患者さんに必要な処置をするために技術練習をすることは業務の一環として残業代をつけるべきだと思います。自分の意思ではなく先輩から残業を命じられているのに残業代が出ないのは不思議でたまらないです。この言葉から私の看護師人生は変わっていったのかもしれません。
さらに、始業時間についてです。私はプリセプターから始業1時間前に必ず出勤しなさいと言われており、出勤したら患者さんの情報を漏れなく取ってその日の指導者と確認をしなければなりませんでした。定時にあがれないことだけが残業ではありません。始業よりも早く来させることも労働時間の超過といえるでしょう。もちろん残業代などは支給されず自分が1日の業務で困らないために、患者さんの安全を守るために早く来て情報を取らなければならないとプリセプターに教わりました。現場にいると始業より1時間早く来ることは当たり前のことであると感じてしまいますが、最低限残業代を支払われるべきです。しかし、これを公にして希望してしまうと非常識だと言われたり患者さんの命を軽く見るなと言われ現状は全く変わりません。これでは看護師、医療業界がブラックだと言われても仕方ありません。
私の病棟は良くも悪くも新人教育に力を入れている病棟でした。教育という言葉はときには便利で面倒な言葉にも変わります。仕事に慣れてきたころ今月からナースコール対応と電話を取れるようにしようと言われました。仕事に慣れてきたとは言え、受けもち患者の重症度が重い人をどんどんつけられたりするのでその中でのナースコール対応は大変です。毎日プリセプターがナースコールをちゃんと取っているか確認していて仕事が終わったらプリセプターの主観的な見解でしっかりと対応できていたか伝えられます。そして、自分の受けもち患者の記録が終わっていないとなぜ終わらないのか、なぜ記録が遅いのかを問いただされます。その際にナースコール対応をしていたと答えたところ言い訳をするなと言われました。これを言われてしまうともう返す言葉がありませんし、どうすれば良かったのかもわかりません。記録が終わらず残業になっても私の仕事が遅いから出さないと言われ残業代は出ませんでした。残業になった理由はさまざまで確かに私の仕事が遅いというのもひとつの理由としてあるとは思いますが、他にも受けもち患者さんに頻回に呼ばれたり失禁した際にシーツまで汚れてしまっていることなどが重なってしまうことはよくあります。私の病棟はこの背景を考えようとせず、仕事が終わった時間だけをみているのでとても仕事がしずらかったです。
教育してもらっている立場は経験させるためという理由で労働時間が関係なくなるときがあります。ある時期から緊急入院の患者を受けもつようにと言われました。緊急入院の患者は突然来ることが多く、何時に来るかはわかりません。そのためタイミングによっては定時ギリギリに来る場合もあります。病棟のルールとして定時1時間前に来た緊急入院は夜勤帯の看護師が担当することになっていました。私が緊急入院が来たら担当する日に定時15分前に連絡が来ました。この場合本来であれば夜勤帯で担当するはずです。しかし、プリセプターは「せっかく来たし担当してみようか。定時過ぎるから一応希望聞くけど、嫌なら夜勤でやってもらうけどどうする。」と言われました。このような言われ方をされると断りにくいですし、断ったら学ぶ気がないと思われてしまうと考えると思います。結局私は入院を受けもつこととなり、全ての業務とプリセプターに抜けているところがないかの確認が終わったのは定時から約2時間過ぎてからでした。この場合でも確認の時間は残業に含まれないと言われ残業代として申請できたのは半分の1時間程度でした。
受けもち患者は先輩方が毎日考えて振り分けていますが、ときには重い患者や手のかかる患者を多くつけられることがあります。私がこれは嫌がらせだろうと思ったのは、スタッフの多い昼食を離床を目的に病室ではなく、デイルームやナースステーションで食べるように介助している患者さんがいます。その日の受けもち患者は6人いましたが、6人全員昼食時に離床して食べる関わりをしている患者さんでした。昼食という時間が重なる時間帯に必要な介助が入っているととても一人では抱えきれません。このような場合にもこれも経験だからと相談しても誰も助けてはくれません。全員離床できるようにスケジュールを組みなさいと言われてしまいました。日中はスタッフが多くいるので全員で振り分ければ一人の負担は減ると思うのですが、この考え方にならないのがとても不快でした。
病院に勤務している看護師のほとんどが経験があると思いますが、看護師は通常業務以外に研修や看護研究などがあります。これらは基本的に勤務終了後や休日に病院に来て行う場合がほとんどです。研修は月に1回以上ありますし、その日に日勤の人は必ず出席するものなども含めると1週間に3回も出席したこともあります。研修は看護師のスキルや知識を高める目的で行うもので自分のために行うという認識のため残業代は出ずに自分たちの時間を奪われてしまいます。看護師として仕事を続けるために看護師でいるために研修には出席しなければならず、多くの看護師がそれが正しいと思っているため私のような勤務時間外に研修を行うのはおかしいと考える人は生きずらい社会でした。看護研究は経験年数が経つと病棟で指名されて病棟のメンバーで一つの内容について検討していきます。看護研究は自宅で調べたり内容をまとめたりすることが多いため、自宅での時間がなくなります。私は最低でも病院の白衣を着ている間は仕事の一環だと思い残業でも研修にでも出席することができますが、自宅に仕事を持ち込んで自由な時間を奪われることには納得できませんでした。病棟で一緒に看護研究を一緒に行うメンバーはベテランの看護師とともに行う場合が多く、自宅でやってきませんでしたとか手を抜いた内容は見せられませんでした。
このようにさまざまな側面からみて看護師はブラックな職場だと思います。昨今ブラック企業をなくそうという動きがありますが、医療業界は命を預かっているという責任と人手が少なく忙しいため改善することが困難です。メディアで取り上げられるのは一般企業が多いのはそのような背景があるからなのでしょうか。医療業界で働く人が働きやすい職場になることを強く望みます。