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看護師ブラック

ブラック職場体験!私がこの会社・病院を辞めたいと思った時

はじめに
はじめまして、アオマサチと申します。まずは簡単な自己紹介ですが、私は現在鳥取県に在住しており、看護師歴18年というキャリアが有ります。今までに3回の転職を経験しており、転職理由は、新しい分野へ挑戦することであったり、居住地の変更という理由です。
あと、子どもも3人いまして本業の看護師、副業のライター、3人の子育てもしている結構忙しい毎日を送っています。
近年は巷でも「長時間労働」「過重労働」などの言葉がよく聞かれるようになり、それに伴って「ブラック企業」という言葉を耳にすることが多くなりました。毎年1回「ブラック企業大賞」という皮肉たっぷりの賞を贈る企画があったり、労働基準法違反が発覚した企業を記した「ブラック企業マップ」なるものも発行されています。
今回は、そんな世間からの注目度も高い「ブラック企業」について体験談を交えて考えていこうと思います。

ブラック企業とは
日本全国には約400万もの企業が存在します。その中で「ブラック企業」と呼ばれるのにはどんな要因があるのか解説していきます。
まず、私のような病院で雇われている看護師は労働者として働いているわけですが、私たち労働者を守ってくれる法律「労働基準法」というものがあります。基本的には使用者(雇う側)は、この「労働基準法」に沿って労働条件を決めなければいけないのですが、この「労働基準法」を無視して雇用している場合があり、そういった場合「過重労働」「待遇の軽視」などの問題が起こります。もちろんのこと、早期退職者や精神的・肉体的負担での体調不良者が続出するわけですが、改善をしようとしない企業を「ブラック企業」と呼びます。
そのほかにも、いま話題の「反社会勢力」とのつながりや、「脱税」「悪徳商法」などを行っている会社も「ブラック企業」と呼ばれます。

私が体験したブラック企業(病院)

私が病院で勤務していて体験したことは、ズバリ「残業」に関することです。「残業」、
病院では「超過勤務」とか言われることもありますが、残業って企業にとってマイナスな面が多いんです。
例えば、職員を募集する際に「残業が多い職場です!」なんて広告したら来る人減ってしまいますよね。今の求人募集って残業に関しての情報も記載されているので、就職活動している人にとっては残業がなく定時に帰れることって結構メリットなんです。
他にも残業は普通に働いているより多く給料を払わないといけません。バブルの時代なんて、わざと残業して多く稼いでいた人もいるくらいですが、概ね時給換算の1.25倍の給与が支払われることが多いです。
つまり残業が多いということは企業にとっては求人面や金銭面でもマイナスなことが多いです。病院なんかはブラックなイメージが付いてしまうと診療にも影響が出る恐れがあるので、極力残業をしないように上司から指示されることが多いです。
そんな中、私が体験したのは「残業許可をしてくれない」ということです。私が勤務していた病院では上司の命令がないと残業として申請できない制度でした。いやいや、上司は定時に帰ってしまうし誰が命令するんだよ!って話になりますが、命令がないのでサービス残業になってしまいます。勤務終了間近に「残業はしないようにね」って言いながら定時で帰る上司をみて「馬鹿か?こいつは?手伝えよ!」って思っていました。たぶん、残業の申請が少ないと上司自体の評価も良くなるんで、そのせいではあると思うんですが、納得いかない部分でした。
そして驚くことに、その残業申請に審査があるというところ・・・「本当に残業しなくてはいけなかったのか?業務上の不備はなかったか?」などなど・・・上司が手伝わないせいだよ!こんなことを繰り返されると残業の申請すらする気が失せてきます。それが病院側の思惑だったんでしょうね。

申請が嫌になりながらも残業の申請が通ったある日、上司からこんなことを言われます。「この前、遅くまで仕事していたから今日は1時間早く帰っていいよ。この前の残業分、早く帰りなさい。」なんと残業を揉み消す行為に・・・1.25倍はどこへ行った?
いくらなんでも、残業を揉み消すことなんてないか~と給料明細を確認すると・・・残業時間0!!! 揉み消しやがった!私の残業加算は0、上司の評価はプラス、こんな馬鹿げた話はないですよね。おそらくみんな感じているんですけど、やはり雇われのみでは抗う術はありません。突きつけられたものを鵜呑みにするしかないと自分自身に言い聞かせていました。
次に休日の出勤について。看護師さんの世界って本当に「委員会」が好きなんですよ。全員が1つは委員会に入らないといけないくらい委員会が好き。委員会を減らす委員会を作ってもいいんではないかと思いますが、結果的に委員会が1つ増えてしまうので提案は避けています。
そんな委員会ですが、運良く仕事の日と重なれば、仕事中に「委員会いってきまーす」と出席できるんですが、問題は委員会の日が休日だった場合・・・休日でも出席をしないといけません。しかも、ある意味休日出勤なのに出勤としてみなされません。ありえないと思うでしょ?ホントの話ですよ!委員会はだいたい1時間くらいで終わるんですが、そのために出勤しないといけないので、その時間を考えたら遊びにもいけないし、なにかしていたら中断しないといけない。また、委員会の時間が15時からとか中途半端な時間なんです。病院の規定している委員会にわざわざ休日に出てきているんだから給料払えよ!!って思います。労働基準局さん、本当に調査してください(涙)まぁ今はそんなブラック病院から退職しているので改善されていることを望んでます。

なぜブラック企業は減らないか?
これだけ世間を騒がしているブラック企業なんですが、どうして減らないのでしょう。そこのところを調べてみると驚くべき事実が浮かび上がってきました。
まず、労働者を守ってくれる「労働基準法」、この法律に沿って調査をしてくれる「労働基準局」というところがあります。そこには約4000人の選ばれたエキスパートが揃っているみたいなんですが・・・・日本の企業数400万・・・一人で1000企業担当?出来るわけないだろ!!下手したら企業の名前すら覚えられんわ!!まず。このマンパワー不足が大きな問題です。
次に、「労働基準法」を違反した時の罰則ですが、主に罰金です(10万~50万)。従業員からちょろまかした残業代で十分払えるわ!!本当に、この罰則が緩すぎるんです!そのせいもあって違反する企業が多いし、調査もされないとなるとなくならないのも納得できますね。まずは、労働基準局の人員を増員して、罰則強化しないと日本からブラック企業は亡くならないと思います。

まとめ
今回は、ブラック職場体験ということで、自身の体験を交え「ブラック企業」について考えてきました。私の場合は残業に関することでしたが、他にも勤務時間の事、休日の少なさや処遇の悪さなど、未だに「ブラックじゃないの?」と思えるような噂を耳にします。私たち労働者を守ってくれる「労働基準法」が適切な形で効果を発揮できていないこと残念で仕方ありませんし、今話題の「働き方改革」だけでなく、働いている人にもっとフォーカスを当てて、ストレスフリーで働けるような改善をして欲しいものです。日本からブラック企業がなくなる日を心待ちにしています。最後まで購読いただきましてありがとうございました。