皆さんは絶望感に飲まれ、苦しい日々を送ったことはありますか?人生は苦難、困難の連続だ、と述べてしまうような人生を生きている人もいることでしょう。私自身も、苦しい幼少期を過ごし、大人になっても病的に自信がなく、正直生きづらかったです。親との関係に苦しみ、恋愛もことごとく上手く行きませんでした。しかし、数々の苦しみを乗り越えたからこそ、どのように苦しみから心を解放し、闇の中から光を見出だすのかを学び、身につけたような気がします。近年で私が最も苦しんだのは、転職の失敗です。転職先はいじめやセクハラ、パワハラなども起こっているブラックな職場でした。苦しい出来事は何故か重なることが多く、あの時期は仕事が苦しい上、恋愛でも辛い思いをしていて非常に苦しかったです。退職を決めた時、精神的にも肉体的にもボロボロの状態でした。その時どのようにしてストレスを発散し、気分転換を図り、絶望感に飲まれない在り方を確立したかをご紹介させて頂きたいと思います。
まずは、徹底的に休みました。心身の疲労回復に必要なのは、何と言っても休息です。うつ病者にとっても、休息は非常に大切だといわれています。退職後、私の心はボロボロでした。いじめと転職失敗により、心は大きなダメージを受けました。意気込んでの転職だったので、余計に苦しかったです。こういった苦しみに苛まれる時、人は動じることが多いように思います。何故なら、早く苦しみから抜け出したいからです。よって、焦ります。しかし、私の過去の経験からも、焦って行動するとあまり良くない結果に終わることが多いように思います。焦っている状態とは感情的な状態ですので、冷静な判断や選択がしにくくなる傾向があります。また、元々辛い状態なのに、そこに新たな苦しみが加わってしまえば、状況は更に悪化してしまいます。そういったリスクは避けるべきです。次の転職先が決まっていないという不安はあったものの、楽観的に考えるように意識をし、休むことを心掛けました。その上で、先のことはあまり考えないようにもしました。心が疲労状態、ネガティブな状態で思考すると、どうしてもマイナスな発想が多くなり、心がよりストレスに苛まれてしまうからです。私のように苦難に直面し、とても疲れて鬱々とした気持ちに苦しんでいる場合は、まずは休息してください。先のことは回復した状態で考える方が、良いアイデアが浮かびや良い選択ができるでしょう。
次に、私は瞑想する時間を普段よりも長くするようにしました。みなさんは瞑想をしたことはありますか?瞑想にはリラックス効果があります。リラックスすることにより、自律神経が整い、ストレスを低減させることができるのです。また、瞑想は不安や不眠の緩和や、うつ病の人にも効果があるといわれています。しかし、初心者が瞑想を何十分も行うのはなかなか難しいです。ですので、初めは数分からスタートし、徐々に長くしていくのが良いでしょう。呼吸の回数をカウントしながら行う数息観がおすすめです。また、歩行瞑想やヨガの方が体を動かせる分、やりやすいと感じる人も多いかもしれません。それから、瞑想を行っていくと、今この瞬間のストレス発散だけでなく、感情のコントロール力も身に付きます。私は若い頃、感情的になって自ら心を荒らしてしまい、それがストレスとなってしまうことがありました。しかし、瞑想を行い始めてからは、随分改善されたと実感しています。感情的になりやすく、それゆえに心を苦しめてしまいがちな人には、是非とも行って頂きたいです。転職に失敗し、恋愛も上手く行かず、かなり精神的にやられていましたが、休息に加え、適度な瞑想やヨガを行い、落ち着きを取り戻すことができました。
また同時に、面白い映画やテレビを見るようにし、毎日笑うようにしました。笑うことは、実はとても大切です。笑うことでNK細胞が活性化し、免疫力がアップします。リウマチなど免疫システムの異常の改善、鎮痛作用などの効果もあるといわれています。また、笑うことでセロトニンの放出が活性化されます。脳内の神経伝達物質であるセロトニンは、精神安定や睡眠に影響を与えます。笑うことで心の不安感の緩和や抗うつ効果が期待でき、心を苦しみから解放していくことができます。実は、意識的に笑うようにする、という方法を試したのはあの時が初めてでした。若い頃はこのような笑いの素晴らしい効果を知らなかったからです。実際には毎日必ず1時間ほどは、面白い番組などを観て笑うようにしましたが、試してみて非常に効果的だと実感しました。集中して観るため、頭の中を空にし、余計なことを考えて心をより苦しめ、ストレスを感じてしまうという負のスパイラルからも抜け出せました。ストレス発散になりましたし、とても良い気分転換にもなりました。
それに加えて、出来るだけプラスの側面に焦点を当てる意識をしました。ネガティブ状態ではどうしても、マイナス思考になりがちです。心が苦しいとき、物事のマイナスな側面にばかり注目してしまいます。そうして自分や他者を責めたり、自信をなくしてしまったり、とにかく悪いことばかり考えてしまい、自分で心を苦しめてしまいます。しかし、何事にもプラスの側面が存在しています。この「真理」を、まずは頭にしっかり入れておくことが大切です。その上で、無意識にマイナスな発想に向かうことに抗いながら、プラスの要素を見出す努力をしてください。心が落ち込みがちなときには、寝る前に一日に20から30個ほど、その日起きたプラスなことを考えてみるのもおすすめです。店員さんの笑顔が素敵だったとか、そのようなほんの些細なことで構いません。思い出してみましょう。そんなに思いつかない!と、思われるかもしれませんが、考えてみると、結構プラスなことってあるものです。些細で小さな光であったとしても、集めてみれば大きな光になります。心をそんな小さなプラス、光を集めてあたためてください。集められた小さな光は、心を少し楽にする力があります。毎日続けていけば、プラスの側面に気づく力も身につけることができるでしょう。
他者に頼る、相談するということもとても大切です。特に男性は、このことを意識してみてください。なぜなら、男性はストレスに苦しむときや問題に直面したとき、自分の世界に閉じこもるという特有の心理があます。男性は精神的に一人になることで、心を回復させようとする傾向があるのです。実際にたった一人で過ごそうとする人も多いでしょうし、誰かと過ごしても、心は閉ざしたままで過ごすこともあるでしょう。私は女性でありながらも、この男性特有の、苦しいときは一人になりたがるような傾向があります。ストレスで疲れているときほど、一人でゆっくりしたり、自分なりに色々考えて解決策を練ったり、そうして心を救おうとします。一人でじっくり考え、ゆっくり過ごすことで、ストレスを解消できることもあります。しかし、何か困難に直面し、なかなか良い解決策が思いつかず苦しい思いをしているのなら、その時は友人や家族に頼ることも大切です。友人や家族の冷静な助言に、心が救われることがあります。ブラックな職場で勤務し、苦しい毎日を過ごしているときは、私も友人に頼らせてもらいました。当時は苦しい感情に囚われており、何が正解で不正解かが分からなくなっていました。そんなとき、友人に相談して、素晴らしいアドバイスをもらい、また心に寄り添ってもらい、とても救われました。今一人で長い間苦しみ抜いているのなら、信頼できる人に頼ってみるのも良いでしょう。
さて、ここまでご紹介した方法で心が随分苦しみから解き放たれたら、今度は自分を苦しめた問題に、向き合ってみましょう。苦難から何かを学ぶということは、大切だと思います。例えばいじめられて腹が立って、悲しくて、そこで終わってしまうのはもったいない気がします。腹が立ち、悲しかったのなら、自分は決してそのようなことを他者にしないと、決意するのが良いでしょう。そのような学びを得ると、今度はいじめられている人に手を差し伸べられる優しさも、身につけることができます。実際私も、いじめられている最中はこのようなことは考えられなかったのですが、落ち着いてきた頃に思い返し、いじめられている人たちの、心の痛みを知る良い機会であったと思えるようになりました。そのような思いに至ると、不思議と、意地悪な先輩たちに対する怒りや悲しみが、和らいでいったのです。苦しみから学び、それを糧にして成長すれば、いつかその苦しみを思い出したときに、あの時の苦しみがあったからこその今の自分だと、自分を苦しめた出来事に感謝すらできるようになります。そのように感謝できる自分を目指して、問題に向き合い、学び、成長していきましょう。
「乗り越えられない試練はない」という言葉は、あまりにも有名です。私たちは、今この時点の問題の解決は難しかったとしても、やがて苦難、困難を乗り越えられます。苦しい時、私たちはその苦しみが永遠に続くかのような「錯覚」を覚え、ときに絶望します。しかし、時間も、命も、すべては有限です。苦しみからは必ず、解き放たれる瞬間は訪れます。この記事でご紹介したような方法でまずはストレスを発散し、気分転換を図り、自分自身を労わってください。まだ問題が解決していなくても、落ち着きと冷静さを取り戻すことがまずは一番大切です。絶望感に、飲まれてはいけません。力を取り戻した自分で、立ち向かっていきましょう。そうして学び、乗り越え、成長し、より一層輝く自分に出会いましょう。