25歳、愛知県在住、てんぺろん
私はブラック企業に勤めていたことから世に言う「うつ病」になりました。
今は回復していてこうして筆を執っています。
少しでも皆さんとのうつに対しての情報共有になればいいなと思っています。
① わたしのうつ病の進行の仕方
私は上にも書いた通りブラック企業に勤めて、最終的に精神科のお医者さんに【うつ病】と言われました。今思い出すとじわりじわりと蝕まれていたんだなと感じたのでその様子を書きます。
最初は仕事中にスーッと涙が流れてきました。何か嫌なことがあったのかというとそうではなかったです。ただ、何の理由もなく、目から涙だけが出ました。その時は目でも腫れているのかなと思い、目薬をして終えました。
その1週間後あたりでしょうか、今度は仕事中に涙が止まらなくなりました。最初はぽろぽろと涙が出ていたのですが、だんだん嗚咽交じりの号泣みたいなものになりました。これも特に理由はなく突然なりました。さすがに号泣しながら仕事をしていると変な目で見られると思い、トイレで涙化止まるのを待ちました。
それが何度かあり、だんだんその涙とともに訳も分からない悲しい気持ちも出てきました。
私は女性なので、ホルモンバランスでそう言ったことがなるのかなと勝手に納得していました。
すると悲しい気持ちの号泣は出勤前の朝にもやってきました。いつものように自分をなだめること数回、そのあと無理やり出勤しました。
それでもだんだん治まらなくなってきました。この頃には会社を半休や1日休みを取らざるを得なくなっていました。
この涙が出始めたころから趣味だったアイドルのおっかけを全くしなくなりました。興味がなくなったのです。アイドルがテレビに出ていても別に興味側が湧かないから見ないし、そうするとテレビ自体も見なくなりました。
休みの日に遊びに誘ってくれる友達もなんだか気乗りが全くしなくてだんだん全部を断るようになっていきました。ノリが悪いと誘っても来てもらえなくなり、遊ぶこと自体がなくなりました。
そして最終的にベッドから一歩も動けなくなりました。本当かよと思う方もいるかと思います。これ本当でして、よくある心霊体験の金縛りのように動けなくなってしまうのです。
あとから医者にこの状態を伝えたら、「うつ病としては最高に危なくて、最悪な状態です」
と言われました。こうなる前にもっと早く気が付けば…最初の涙が止まらなくなったあたりで病院に頼っていたらいい方向に違ったのかもしれません。
② 私がそこから実践したこと
ベッドから全く動けなくなった時、頑張って枕元に置いていた携帯で近くの精神科に電話しました。そこでは私の状態を把握してもらえていくつかアドバイスをもらい、実践しました。するとだんだんと動けるようになっていきました。
具体的には
・まず無理に動こうとしなし事。無理をすればするほど動けなくなるので。自分の今の状態で出来ることをしました。携帯から音楽を流して寝てみたり、ちょっと態勢が変えられるようになったら携帯の画面でYouTubeなどの動画を見てみたり。アイドルは全く興味がなくなっていたので、他のゲームプレイ動画や癒しの風景などをただ時間を気にせず見ていました。
・ベッドからも動けるようになったら(約1か月かかりました)、次は陽の光を帯びられる場所でリラックスできる体制でまずは30分何かをしながらでもいいのでぐだっとしている。
それを続けているとだんだん時間を延ばすことができて、最後のほうは日没まで浴びっぱなしとかしていました。(笑)そうすると家の中、できたりするとベランダではありますが、外に出れたりしました。
私はこのタイミングで最初に電話した精神科の病院に行きました。
・心療内科、メンタルクリニック、精神科、呼び方は様々ですが、心のことを見てくれるお医者さんに行きました。
私が診察室に入って、電話で言われたアドバイスを実践したら動けて今日やっと病院にこれたこと、涙が止まらず悲しい気持ちが続くことを話しました。
そこで先生からかけられた言葉は
『よく、ここまで来れましたね。すごいことなんです。しんどいのに来てくれてありがとう。話してくれてありがとう。』
でした。なんだか肩の荷が下りて、心が少し軽くなりました。
そこからお薬と心理士さん(心についてのプロの方です)とお話しするカウンセリングを始めました。
・カウンセリングで心理士さんに言われたのは「まずなんでこのような感じになってしまったのか一緒に考えましょう」でした。
そこから何回かカウンセリングをして、心理士さんとお話をして原因は「今のお仕事の疲れ(主に心の面で)」ということが分りました。私はそこからお仕事を休む、心を休めることを第一にして生活することにしました。
ご自分で原因の分かる方は、対処のしようかあるかもしれませんが、私のように(なんだか悲しくモヤモヤする)といったよくわからずに気分の落ち込みがある方は、心理士さん、お医者さん、抵抗のある場合は信頼のおける家族などに話してみてもいいかもしれません。
他の人から見ると案外、原因まるわかりだったりすることがあります。
③ カウンセリングは辛い反面大変効果がある
心理士さんとのカウンセリングは主に自分の状態やなぜそうなったのか話し、解決に向けて一緒に作業をしていくものです。
時には自分のとてもしんどい過去や、人には言いづらかったことなども言う必要もあります。涙が出ることもあります。とてもつらいですが、とても重要なことです。
むしろ涙が出るのはストレス発散になり、そのあとスッキリします。泣けないけど心のモヤモヤを取り除きたいなんて方は、感動系の映画を見てみたり、静かに過ごしたい方は本を読むこともよかったりします。お勧めです。
④ 仕事を休むのは気が引ける人へ
私もそうでした。職場に迷惑をかけてしまっている…そんな思いに囚われました。
その思いを心理士さんにぶつけたときに言われた言葉をそのままあなたに送ります。
『あなたは真面目なので頑張りすぎたんですよ』
少しぐらい休んでもまじめに仕事をしてきたあなたを責める会社はありません。
ましてや、心の病気も立派な病気。こう考えてみてはどうでしょうか?
もし風邪をひいて咳が出る状態で出勤したら、周りに移すかもしれないから休もうと考えますよね?
それと一緒なんです。同じ病気なのだから出勤したら周りに迷惑をかけるかもしれない。そう思うとどうでしょう、休むことを選択したくなりませんか?
それが正解なんです。
⑤ 何も気力の起きない人へ
この文章にたどり着いて、読んで、どうにかしようとしているその姿勢が素晴らしいです。
動ける動けないなんて関係ありません。今日あなたが少し頑張って行動したことがすごいのです。素晴らしいことをした自分を自分でほめてあげましょう。自分宛てにメモですごいね、と書いても、頭の中で自分をほめるのでも何でもありです。
もしできないのであれば、私が褒めます。
頑張って読みましたね。あなたにとっては些細なことかもしれませんが、すごいことを今しています。よく頑張りました。今日は眠れることを願っています。あ、無理に寝ようとはしなくていいです。気が向いたら、横になってみましょう。横にすでになっているあなた、そのままリラックスできるおまじないをかけておきます。
⑥ 回復してきた私が再び仕事をするまで
ある程度回復して、遊びにも行けて、アイドルのおっかけもしだしたころから、就活を始めました。
私は少し特殊な感じで今の会社にいます。というのも、面接のときには「うつ病で、今も通院しています」と堂々と宣言しました。その言葉で、もう帰っていいよと言われる会社もありました。
ですがこの世の中には働ける会社はたくさんあります。「それでもいいから、まずはうちで働いてみないかい?」と言ってくれた今の会社に身をゆだねてみることにしました。
うつ病のことを理解してもらえて、そのうえで自分のペースで仕事をさせてもらえる。
私はそんな今の会社と出会うことができました。就活で焦ることはないです。むしろ受け入れてくれるところを探すほうが重要なのです。
理想はそうだけど…と考える方もいるでしょう。まずは理想を思って行動するだけでも違います。ゴールは思ったのとは違ったとしても何かしら自分の理想が現実になっているはずです。
うつ自体は、マイナスイメージを持たれがちですが、決して悪いものではありません。
受け入れられたら、再出発の合図です。時間はいくらでもかけましょう。