皆さまはじめまして。
愛知県在住、27才女性、通称『ペンペン』と申します。
ぺっちぺっち歩く姿が皇帝ペンギンに似ているのでそのように呼ばれております。
※気を付けてはいるのですがどうにも治らないガニ股女子です
本日はこちらの記事へお越しくださり、ありがとうございます。
この記事では、私のブラック企業での体験をご紹介するとともに、当時、心を病みすぎて言葉にできなかった、会社や上司に対する不満・鬱憤・罵詈雑言の数々を吐露させていただきたいと思います。
こちらにお越しの方には、少なからず共感いただける部分があるかと思いますので、記事を読んで同調していただくもよし、「あぁ。自分より悲惨な目に遭っている人もいるんだな…。」と日々の慰めにしていただくもよし、「は?さっさと辞めれば?」とご自身にブーメランを投げつけていただくもよし。
結果、何かしらのお役に立つことができましたら幸いです。
ブラック企業の実態に入る前に、少しだけ私の経歴を紹介させてください。
経歴
2015年難関国立大学を卒業し、そのまま東京のベンチャー企業に就職しました。
友人達が名前を聞けば誰もが「あぁ、あそこね!」と相槌を打つ企業に就職する中、当時の私はバリバリのイケイケキャリアウーマンを目指していたものですから、「より過酷な環境で仕事をして、人の10倍成長してやるぜ!」と息巻いていました。当時流行った、いわいる『意識高い系』というやつです。
それから3年、営業として身を粉にして働きましたが、段々と取り扱っていた商品や企業風土に嫌気がさしてきてしまい、3年目を終えるとほぼ同時期に、とある美容関連の企業に転職しました。
それが、私の社会人人生最大の『過ち』だったのです。
トンデモ上司との出会い
転職先の会社は質の高い商品を作ることで有名で、社員も非常にイキイキと仕事をしているように見えました。
その中でも特に尊敬したのは、当時30代前半で管理職についていた女性上司でした。
彼女は勤務歴も長く、仕事にかける情熱は人一倍、周囲からの信頼も厚く(厚いように見え)、まさに私の理想像だと思いました。
「この人みたいになりたい!」そう思った私は、彼女の言うことを一生懸命に聞き、考え方を学ぼうと必死になりました。
それがまさか、あんなトンデモナイ上司、略して『トンデモ上司』だとは知らずに…。
『お節介スイッチ』
この『トンデモ上司』、とにかくお節介やきが大好き、しかも自分の価値観が絶対だと思い込んでいて、長年営業で培った口の上手さで、アメとムチを使い分けながら巧みに相手を屈服させにかかるのでタチが悪い。さらに言えば、やれ「結納しないなんてありえない」やら「女性は旦那の名字にすべき」だのと一昔前の結婚観を押し付けまくるタイプ。
そんな本性とはつゆ知らず、『トンデモ上司』に心を許していた私は、自分のプライベートのことをよく話していました。
当時、20歳ほど年の離れた男性とお付き合いしていたのですが、ジェネレーションギャップや付き合い方について、姉に相談する感覚で、いいことも悪いことも報告しており、それが『トンデモ上司』備え付けの『お節介スイッチ』を押してしまったのです。
頭の固い『トンデモ上司』が年の差カップルなんて感覚を許容できるわけもなく、ターゲットを見つけたと言わんばかりにまくしたててきたのは言うまでもありません。
「そんな年上の人と付き合ってるの?あんた、それで幸せなの?相手先に死んじゃうよ?っていうか、女があんたじゃなかったら心配してないかもね。あんたがそんな頼りないというか、しっかり自分を持ってないから、余計心配になるわけ。わかる?別れろとまでは言わないけど、いい恋愛とは言えなくない?これはあんたのためを思って言ってるんだよ。そんな男でいいわけ?」
しまったと、後悔しても後の祭…。当然この話は周囲に言い広められ、私は『ものすごい年上男と付き合っている変な子』というイメージが職場中に植えつけられることとなりました。
公開処刑
それからというもの、同僚(特に女性)から、嬉々とした顔でプライベートのことを尋ねられるようになり、『トンデモ上司』も私のいるいないに関わらず、プライベートを吹聴するようになりました。
一番酷かったのは、とある新人歓迎会でのことです。
同じ部署に数人の新人が配属されることになり、直接関わりはありませんでしたが、参加できるメンバーでお祝いをしようということになりました。
そこには『トンデモ上司』もいたので、できるだけプライベートの話は避けていたのですが、近くに座っていた新人が私に対して、「彼氏いるの?」と聞いてきました。
その時、それを聞き逃さなかった『トンデモ上司』がありえないワードを言い放ったのです。
「この子不倫してるから!!!」
「え!?」
私含めその場にいた人たちが食べ物飲み物を手に持ったままフリーズしました。
「不倫じゃありません!!」
根も葉もない発言に私は思わず声を荒げました。
しかしすでに酔っぱらっている『トンデモ上司』は更に続けます。
「だって20歳も年上でさ!おじさんだよおじさん!?ありえなくない!?しかも不倫w」
この時ほどこの人に話をしたことを後悔したことはありませんでした。
その後しばらく同じようなやりとりが続き、なんとなく周りも、『トンデモ上司』が酔っぱらって変なことを言っているのだなとわかってくれたようなので、私も相手をするのをやめましたが、それでもしばらくは怒りが収まらず、しかし新人歓迎会という場である以上感情を表に出すこともできないまま、泣きそうになるのをこらえながらその場を乗り切りました。
そしてその帰り道…。
駅に向かおうとする私の腕を、『トンデモ上司』がむんずと掴みました。
据えた目で私を睨みつけ、
「あんた、さっきの態度何?」
何?とはこっちが聞きたいくらいです。
お前が散々あることないこと喚き散らしてくれたおかげで私のイメージは最悪なものになったんですけど!?
名誉棄損で訴えるぞこの野郎…!!!
怒りが頂点に達した私は、この時初めて、『トンデモ上司』に反抗しました。
「新人の前で、『不倫』とか言うなんて、ありえないと思います…!」
しかし『トンデモ上司』は意にも介さず、「ハンッ」と鼻で笑うと、
「で?新人歓迎会だってのにブスっとしてたわけ?そもそもあんたが盛り上げないから私が盛り上げてあげたんでしょ?感謝してほしいくらいなんだけど。ほんと場の空気読めないよね。いつも自分自分自分自分でさ。」
怒りに震え涙を浮かべる私を尻目に、やれやれとため息をつき、
「ていうかさ、言われたくないんだったらプライベートのこととか人に話さなければいいじゃん?そりゃ部下が20歳も年上の相手と付き合ってるって言ったら、こっちは上司として心配になるでしょ。しかもさ、内容が内容なんだから、話したらネタにされるのはもはや仕方なくない?それで怒るのは自己中すぎでしょ。そりゃ誰でもネタにするわこんなもんw」
私が悪いのか?
年上と付き合っているという話題性があるだけで、ここまで蔑まれなければならないのか?
っていうかお前3年以上彼氏いないとか言ってたよな?
せめて自分が男作るか結婚してから言えやお節介ババァ!!
色んな感情がごちゃまぜになり、もはや言い返す言葉を失った私を置き去りにして、上司は二軒目へと消えていきました。
あの時録音でもして、名誉棄損で訴えてやればよかったと、今でも後悔しています。
親までも…
それからも『トンデモ上司』によるプライベートへの否定的な意見は止むことなく、賞与面談の時期になりました。
その会社では半年ごとに目標を決め、それが達成できたかどうかを上司との面談ですり合わせて評価を決定し、賞与額が決定されます。
面談当日、予想はしていましたが、成績評価もそこそこに、話は私のプライベートの話へ。
「で?あんたまだ例の男と付き合ってるの?」
先日の飲み会での暴言以降、私が積極的に話をしなくなったため、情報に飢えているようでした。
そこで嘘をついてもよかったのですが、「なぜ私がビクビクしなければならないのか?悪いことは一つもしてない!」という反骨心が頭をもたげ、つい、YESと答えてしまいました。
上司は、表情にこそ出しませんでしたが、「ニヤリ」という効果音がピッタリくる表情を浮かべると、
「それ、あんたの親は知ってるの?」
「はい、知ってます。」
「何て言ってるの?」
「よかったねと。」
「他には?」
「いえ、特には。」
「それってさ…」
『トンデモ上司』はそこでわざとらしく溜めを作り、
「あんた、両親に愛されてないんじゃない?」
もはや何を言われているのか、私の感覚ではわかりませんでした。
20年以上、大切に育ててきてくれて、社会人になった後も何かと心配してくれる両親に対して、この女は、何を言った?
もはや怒りを通りこえ、呆然とする私を見て、自分の言葉が刺さったと勘違いした『トンデモ上司』の饒舌は止まりません。
「もし私が親だったら、そんなの絶対反対するもん。娘が苦労するのが目に見えてるのに、何にも言わないのは、あんたのことを愛してないか、あんたが両親を黙らせているか、どっちかでしょ。一回親に聞いてみたら?」
その後はもう何も、言い返す気になれませんでした。
入社して約1年、何とか踏ん張ってきましたが、『トンデモ上司』からの追及にも、同僚からの『好機の目』にも、そして何よりそれらをよしとする『なんちゃって仲良し企業』に嫌気が差した私は、退職することを決めました。
最後に
私の体験談いかがだったでしょうか。
退職直前に、他部署の先輩がこっそり教えてくれたのですが、どうやら『トンデモ上司』は過去にも同じようなことで5人程部下をダメにしてしまったそうです。
そんな奴をずっと管理職に就かせておく会社もどうなのか…。
もう退社したので関係ありませんが、組織としておかしかったのだと、客観的に見て思います。
今、少しでもおかしいと感じている人、壊れてしまう前に逃げることを考えてください。
それは少しも、恥ずかしいことではありません。
私のように、うつ一歩手前まで行ってからでは遅いのですから。
この記事が、少しでもあなたのためになりましたら幸いです。