これを励みに記事を更新しております。 是非、記事を読む前に応援クリックをお願いします(*ノωノ)
転職活動ランキング
ブラック企業 体験談

【会社辞めたいエピソード4】芸能事務所での「会社来るな、バーカ・・・」!私の中でのブラックNo1いじめ体験談

日本在住・北国方面に潜伏中?42才女性、ねむねみです!

今回のテーマは「ブラック企業」。

皆さんは、「ブラック企業」と聞くと何を思い浮かべますか?

社員に厳しい会社?過酷な労働?いろいろなものが想像できると思います。

一番多いのはやはり「社員に厳しく社長に優しい会社」のイメージでしょうか?

最近も過酷な勤務環境・過度な残業強要、ニュースやネットで目にすることも多くなりました。

さて、ブラック企業とはどういう企業のことを指すのでしょう。

私は今までいろいろな業界を経験しましたが、本当の意味でのブラック企業とは、「働いている人間たちがブラックな企業」だと確信しました。

会社は社員なしでは仕事ができませんよね。

社員が集まる場所にはもちろん十人十色、いろいろなタイプの人間たちが存在します。

その人間たちの共通点はただ一つ。

「同じ会社で同じ様に働いていること」だけ。

そこに人間的な繋がりはなく、親でもなく子でもない、友達でもなく、ただただ「会社組織の中の一人」という人間たちの集まりが存在します。

その社員たちの心の中に常に潜む「闇」が、黒く暗く大きな大きな闇を作り、太刀打ちできないほどのブラック企業を作ってしまうのだと実感しました。

今回はそんな私の経験談、私が出会ってしまった輝けるワースト1!と言うべき、とあるブラック企業のお話をしたいと思います。

時はさかのぼること○年前。

大学を出たばかりの私は、学生時代からずっとマスコミ業界に憧れを抱き、「好きを仕事に!」を目指し就職活動を繰り広げ、長年の夢であった音楽業界に入ることができました。

ですが・・いざ自分がその中で仕事をしてみると、世の中そんなに甘くない。

自分がやりたい事との違いが出てきてしまい、音楽というジャンルにとらわれずいろいろな世界を見てみたいと考え直し、一念発起。

転職先は「マスコミ」という大きな枠へ視野を広げてみました。

次に飛び込んだのは芸能関係のお仕事でした。

そしてこの会社との出会いが、その後の私の人生や価値観に大きな影響を与えることとなりました。

そうです、今でも鮮明に思い出せるほどのインパクトとトラウマを残してくれたと言っても過言ではありません。

さて、話を戻しましょう。転職先が芸能関係とあって、仕事内容はとても華やか。

取引先は新聞社・TV局・ラジオ局・・それはそれは多岐に渡ります。

もちろん、周りにはタレントさんなんかもいるわけでして。

ところが社内で働いている人たちがそれはそれはひどかった!!

タレントさん相手でストレスも溜まるのでしょうが、その捌け口が社員同士の「いじめ」に繋がっていきます。

もちろん、新人の私は真っ先にターゲットになっていきます。

ターゲットになったきっかけがなんだったのか、これは私の想像でしかありませんが、まだ年齢も若く入社したばかりだったから、としか考えられません。

いじめる人間は決して勝てない勝負はしません。

確実に自分が優位になり、勝てる相手をターゲットに選びます。

きっと、私がその対象にピッタリとはまってしまったのでしょう。

陰口をたたかれる、仕事を教えてくれない、電話対応や来客対応が少しでも遅れれば呼び出されてこちらが泣くまでお説教・・なんてことは日常茶飯事でした。

そんな中、事件は起きてしまうのです。

それはとある休日、予告もなくいきなりやってきました。

その日、休日出勤をしていた同僚からの一本の電話・・。

電話に出ると、彼女はとても悲しそうな、それでいて切羽詰まった声で私にこう告げました。

「大変だよ!とにかく会社にきて!デスク見てごらん!カメラも持ってきたほうがいいから準備してきて!」と。

その電話で緊急事態だと悟った私は、急いで会社に向かいました。

会社に着くと同僚が駆け寄ってきました。

「ねむねむのデスク、あれ・・・ひどいよ。あんまりだよ」私は急いで自分のデスクに向かいました。

そこで目にしたのは・・引き出し全てにガムテープが何重にも巻かれ、デスク上にはマジックで大きな文字で「仕事しろよバーカ」の文字。

パソコンのデスクトップモニターには「いらねえ!」「会社くんな!」の張り紙・・。

その当時25歳だった私は、その光景を目の当たりにして思わず泣いてしまいました。

若かったんですよね・・・。

陰口を言われていることは知っていました。

自分がまだまだ仕事面で一人前じゃないことも自覚していました。

だからこそ何を言われても仕方がないと耐えていたんです。

ですが・・あまりにも子供じみた、幼稚な、そしてえげつない仕打ちを目の当たりにしてしまい、自分の中のストッパーが完全に壊れてしまったのです。

人間、あまりにショックを受けると動けなくなるんですよね。

その場に立ちつくすしかありませんでした。

その様子を、同僚は見るに見兼ねたのでしょう。

もう一人の同僚を呼び出し、カメラで撮影し、デスクを綺麗に片付け、社内メールを使って写真と共に社長に報告を入れました。

実は今回のこのイタズラ、誰がやったか私には想像がついていました。

その犯人は当時30歳半ば、小さなお子さんがいながらもフルタイムで働き、タレントさんのマネージャーも担当するいわばバリキャリのカッコイイ部類に入る女性でした。

表向きは言葉使いも綺麗で、社長の前では礼儀もしっかりとした、まさに「お気に入り」となるタイプ。

ですが、社内に社長や上司がいないところでは言葉使いも汚く品もない。

女性ですが椅子の上で胡坐をかき、くわえタバコをしながらおしゃべりばかり・・という女性でした。

仕事のストレスなのか、彼女のもともとの人間性だったのかはわかりませんが、デスクに書かれた字体から彼女が犯人であることは明白でした。

さて、問題はここからです。

同僚が私のことを思って報告してくれたこの一件。

明日以降社内ではどうなってしまうのか・・あんな幼稚な、大人がやったとは思えない嫌がらせをされたにも関わらず、私は明日から始まるであろう地獄を想像しながら不安な一夜を過ごしました。

そして翌日。

休もうか、行こうか・・どういう顔して行けばいいのか・・彼女が今日、会社にいなければいいのに・・。

何度も何度もそんな考えを頭の中で繰り返しながらも、私は重い足を必死に引きずり会社に向かいました。

オフィスに入った瞬間、同僚の心配そうな顔が見えました。

そしてほぼ同時に、犯人である彼女の顔も見えました。

ですが意外なことに、彼女の態度はいつもとなんら変わらない。

私の頭はパニック寸前です。

え、どうして?

引き出しに貼られたガムテープやデスクの上のらくがきは同僚が綺麗に片付けてくれました。

それを見て不思議に思わないのだろうか?

昨日何があったか想像しないのだろうか?

社長からはまだ何も彼女に話は伝わっていないのだろうか?

・・まるで走馬燈のように、私の頭の中を駆け巡りました。

私は平静を装って自分の席につきました。

すると・・次の瞬間、彼女は私を見てこう言ったのです。

「デスクのメッセージ見たあ?あははっ、よくできてたでしょう?結構時間かかったんだよね~もうかたづけちゃったのお?」・・

恐怖しかありませんでした。そして思いました。

この人は、何も感じていない。

やられた側の気持ちはもちろん、自分が悪い事をしているという自覚もなにもない。

むしろ面白がっているんだ。

それがわかった瞬間、足がすくんでそのまま、体が動かなくなりました。

その瞬間、「おい、ちょっと来い!」と声を荒げた社長の声がしたんです。

社長は彼女を呼び出しました。

たぶん、昨日同僚がメールで報告してくれたことを踏まえて彼女に注意喚起してくれるだろう・・私はそう願いました。

そう願わなければその場にいられませんでした。

ところが、その一時間後、私は目にしたのは泣きながら社長にすがる彼女の姿と、それをなだめながらオフィスに戻ってくる社長の姿でした。

そして社長は私を見て言ったのです。

「遊びのつもりでやったそうだから、あまり深く取らないでやって。」

私は思いました。

・・ああ、そうなるのか・・人間とは恐ろしい。

女同士のイジメとは恐ろしい。

そしてなにより、怖い。

正義や真実は、あっさりと嘘に負けてしまうのだ・・と。

あの時目にした光景は、一生忘れないと思います。

私はその後、頑張って数か月勤務しましたがその後も彼女からの嫌がらせは続き、耐えきれずに辞めてしまいました。

何度か転職を経験しましたが、あのような経験は後にも先にもあの時だけです。

今現在、私自身も結婚・出産を経て母となり、そしてシングルマザーという行き方を選択する中で全く違う業界の仕事をしていますが、今はそれなりに楽しく、それなりにいい仲間にも恵まれた環境にいます。会社を辞めたいと思っていたあの頃が懐かしく感じます。

それでもあの時の出来事は未だに忘れることが出来ずにいます。

世の中には、いろいろな業種も仕事も、会社も存在します。

ブラック企業と呼ばれる企業と出会ってしまうかは、もはや「運」でしかないのかもしれません。

何をもって「ブラック企業」と呼ぶのか。それを決めるのは、あなた自身が体験する貴重な経験かもしれません。