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失恋で苦しんでいる女性へ

女性が失恋で悲しみのどん底にいる時、「立ち直るなんて絶対無理だ」と思うような時、一体どんな経過をたどっていけばいいのでしょうか。

思いっきり泣いて悲しむプロセスが必要

大好きだった彼との失恋を経験して、悲しみのどん底にある場合、その辛さにどっぷり浸って、思いっきり泣き、悲しむことが必要です。
「失恋でめそめそしているなんて恥ずかしい。」「彼氏にふられたなんて他の人に知られたくない。」そんな思いから、自分の中にある悲しみの感情にふたをして、あまり落ち込まずに乗り越えたいと考える人もいるかもしれません。また、そうできるのが強い女性であると思う人もいるでしょう。
しかし、どんなに悲しみが無いようなふりをしても、失恋後は心の中にどうしようもない痛みが存在しているはずです。
失恋の悲しみは、あらゆる喪失感の中でも、かなりダメージの大きいものの一つと言えます。
一人きりであっても、家族・友人など誰かの前であってもかまいません。思いっきり泣いて、湧き上がる悲しみの感情を爆発させていいのです。
失恋から立ち直るには、相当の時間がかかることになるかもしれません。しかし、今は想像できなくても、時間が癒してくれることは事実です。また逆に言うと、失恋から立ち直るにはそれなりの時間を要するのです。
悲しみのどん底にある自分を否定せず、とことん泣いて、落ち込む期間を過ごしていいのです。

思いっきり寝る

思いっきり寝ると言っても、仕事で忙しい方は難しい場合もあるかもしれませんが、休日など、時間があるときは、無理に予定を入れたりせず、時間の許す限り家で寝てみましょう。
寝ることは身体にとっての休息なだけでなく、しばし現実の世界から離れ、我を忘れられる簡単な現実逃避であり、癒しの時間なのです。
特に失恋を経験した際は、心にかかるストレスは大きく、深い傷も負っています。そんな時は、心身ともに普段以上の睡眠が必要かもしれません。
1日中家にこもっていたり、寝ていたりしたことで、「自分は一体何をやっているんだろう」と自己否定しないで下さい。悲しみで疲れ切っている時は、ひたすら寝る方が回復が早いかもしれません。
また、「とても寝るような気になれない」というような時でも、布団の中で好きな音楽を聴いたり、本を読んだりして、眠りに落ちることができるのを待ってもいいのです。好きなバラエティ番組を見て、眠くなったら寝る、などでもかまいません。とにかく休養することが大事です。

信頼できる友人や家族に失恋の痛みを打ち明けよう

思いっきり泣いて、寝て、とことん悲しんで、底打ちしたような気持ちになれたら、信頼できる友人か家族に、あなたの失恋の痛みを打ち明けてみましょう。
もし話している時に泣いてしまうようなことがあっても、周りの目をあまり気にせず、話を続けられるような場所でできるといいですね。
カッコつけず、今の本当の自分の気持ちをできる範囲でさらけ出してみましょう。
話す前は、悲しみが凝縮されたような重いものを抱えていたのに、誰かに話すだけで、ただ聞いてもらうだけで、辛くどうしようもない苦しみの濃度が少し薄まって、心が軽くなるのを感じられるはずです。
打ち明けた相手が、どうすべきかアドバイスをくれるかもしれませんが、それに従うかどうかは一旦置いておき、ただ自分の気持ちを話すということに重点を置いて聞いてもらいましょう。
本当にあなたのことを思いやってくれる友人や家族なら、あなたの辛さに共感し、寄り添ってくれるはずです。そして最後は必ず、「聞いてもらっただけで気持ちが軽くなった」など、お礼の言葉を述べましょう。
失恋の悲しみの中にある時は、別れた彼のことで頭がいっぱいになりがちですが、あなたのために時間をさいて、話を聞いてくれた相手に感謝することを忘れないようにしましょう。自分を支え、そばにいてくれる人に感謝することは、相手のためだけでなく、失恋から立ち直る自分にとってもプラスになることです。

旅行に行くなど非日常なことに身を置いてみる

一人旅でも、友人や家族とでもかまいません。今まで行ったことのない場所に出かけてみましょう。可能であれば、海外旅行など、日常の世界から離れた所に身を置いてみるのです。旅行の計画をする段階から、気分転換になるはずです。
恋愛中や失恋の後は、どうしても視野が狭い範囲に限られます。彼氏が自分を好いてくれる度合いで自分の価値を決めてしまい、幸せな時は絶好調なのですが、失恋したとたん、この世の終わりのような気持ちになり、「彼に嫌われた以上、生きていても意味がない」などと考えてしまいがちです。
想像してみて下さい。狭い空き地で遊んでいる子供に「もっと広くて思いっきり走り回れる公園があるから行こう。」と言っても、「広い公園?行きたくない。この小さな空き地がいいの。」と言って行こうともしないとしたら、あなたはどんな風に思うでしょうか?「せっかく広くてキレイな公園があるのに、もったいないな。」と感じないでしょうか?
今のあなたの状況も同じなのです。狭い世界に固執してしまっているのです。
失恋後、出かけられる気分になったら、いつもと違う広い世界に飛び出してみましょう。もしかすると旅先でも、失恋のことで頭がいっぱいになるかもしれません。また泣いてしまうかもしれません。
それでも、旅に出かけて、今まで見たことのない風景や文化に触れることで、新たな刺激を受け、視野を広げられることは事実です。こんなきっかけがないと来なかったような場所に行けるかもしれません。
海外ではなくても、温泉にゆっくり入って癒されるなどでもかまいません。失恋から立ち直るための「現実逃避」の旅行です。癒しと刺激の旅に出かけてみましょう。旅先ではおいしいものも食べましょう。誰かと一緒ならたくさん語り合いましょう。
その際はくれぐでれも、自暴自棄になって、自分の身を軽んじるような行動はしないよう、注意して下さい。

失恋は親孝行の時間?

恋愛中は、今まで彼氏があなたの中心だったかもしれませんが、失恋した今、あなたには大事な家族と過ごす時間があります。
いつもならデートに出かけていた週末などに家族と過ごすのは、何だかつまらないと思う方もいるかもしれません。
しかし、もし将来自分が結婚するようなことになったら、自分の親と過ごす時間や、親にプレゼントするために使えるお金も限られてくるのです。今はそんな将来が見えない状況でも、実際そうなのです。
失恋中の女性は、ぜひ両親をはじめとする家族と、貴重な時間を過ごして下さい。母の日や父の日、誕生日などには、何かいい贈り物をあげて親孝行してあげて下さい。今までもそうしてきたという人でも、より一層家族との時間を大事にしてみましょう。失恋しないとそんな気持ちになれなかったかもしれないのです。
恋愛のことで頭がいっぱいだったあなたが、自分が誰から生まれて、どんな風に育てられてきたか、という自分のルーツに目を向けることは、自分の価値をしっかり確認するためにも、とても大事なことです。

外見を磨いてみよう

失恋で落ち込んでいる最初のうちは、「外見を磨く」なんていう気になれないと思います。
しかし、前で述べたようなプロセスを経て、だんだん気持ちが軽くなってきたら、お買い物に出かけてみましょう。
自分の心が躍るような、ステキな服を探してみましょう。独身時代は、とことん自分の外見に投資して「きれい」や「かわいい」を追求できる時間でもあります。若い時にこそ似合う服もあります。店員さんと相談しながら試着して、自分の良さが際立つような一着を見つけてみましょう。普段着たことがなかった雰囲気のスタイルにもトライして、新たな自分を演出してみましょう。
コスメも新たなアイテムに挑戦してみたり、より洗練されたメイクの方法を取り入れたりして、昨日までと違う自分に仕上げてみましょう。高いものでなくても、プチプラでも優秀なものを探してみましょう。
外見をどんなに変えても、心の中はまだ失恋の痛みがうずいているかもしれません。しかし、そんな時こそ腐らずに、肌、服装、メイクなどにこだわってみましょう。このようなことで気持ちをあげることができるのは、女性の強みでもあります。
また、いつでもステキな外見を意識することで、次の恋愛を呼びよせるパワーになるかもしれません。

まとめ

失恋は大きな悲しみであって、癒えるのにもそれなりの時間が必要ですし、もしかしたら、完全に忘れてしまうことはできない傷かもしれません。
しかし、必要な時間やプロセスを経ると、だんだん癒えてくることも事実です。また、失恋後に新たな出会いがあって、恋愛・結婚に発展した際も、今回の失恋の悲しみがあったおかげで、より一層その喜びを感じられることになるかもしれません。また、失恋中あなたに寄り添ってくれた友人や家族との絆をより深めてくれることにもなるのです。
そして失恋に限らず、失意の中にある人に共感し、寄り添う優しさを学ぶことができる機会でもあります。それは、恋愛に限らず、生きていく上で大切な心の深みでもあります。
失恋の後は、決して急がずあせらず、段階を踏んで、時間とともに自分を癒していきましょう。