これを励みに記事を更新しております。 是非、記事を読む前に応援クリックをお願いします(*ノωノ)
転職活動ランキング
セクハラ企業 体験談

【会社辞めたいエピソード5】お局+セクハラ地獄!建設機材会社で女性の私が体験したブラック体験談

「千葉県在住、46歳、女、ちーちゃん」と申します。

建設業界と一言でいっても様々あると思いますが、私が就職したのは主に建設機材を扱う会社です。
男女均等法なんてまだまだ未来の言葉で、男尊女卑が色濃く残る時代でした。
小さな会社で見た目はアットホームそのもの。
でも実態は…。

私がそこで体験したお話です。

就職活動から入社に至るまでの私の思い

私が就職した頃は就職氷河期と呼ばれる時代で、大学卒であってもなかなか就職先が見つからない大変な時期でした。
現代のようにネット上でエントリーしてどうのこうの…なんてシステムはない時代です。
私は、様々な企業を駆け回り、ありとあらゆる手段(違法な手段ではありません。)を使い就職先を探していました。

そんな最中で見つけた小さな小さな建設機材の会社。
私が希望していた業界ではありませんでしたが、藁をもつかむ思いで応募し、そしてようやく内定をもらうことができました。
あのときは本当に本当に嬉しかった…。

内定を出してもらったことに心底感謝し、「この会社のためにしっかり働こう!」そんな思いで初出勤日までを過ごしました。

初出勤!

新入社員は私を含めたったの3人。
女性は私のみで、2人とも男性でした。

私は一般事務での入社でしたが、男性2人は技術職。
ただ、技術職とはいってもそれほど仕事がないのか事務所にいる時間が多かったように思われます。

職種の違い、男女差もあってから入社初日から何となくではありますが、同じ新入社員でありながら私と2人の男性の差には違いがありました。

私が入社初日から頂いた仕事は「お茶くみ&掃除」。
「○○さんは熱いお茶が好き」
「△△さんにはコーヒーを入れてあげて。ミルクはいらない。砂糖はたっぷりね」
「掃除は毎朝きっちりと!でも、日中も気を抜かずこまめにしっかりと!」
と、お局様からいろいろ教えてもらいました。

一方、他2名の男性同期は…。
先輩男性社員に会社内を案内されたり、扱っている機材の説明を受けていました。

そのとき、何だか心にモヤモヤするものがありましたが…。
まぁ、初日ですからね。
まずはこんなものでしょうか。

初出勤日以降…私の仕事は?

さて、初出勤翌日。
「皆が出勤する前に出勤していること!」
と言われた私は、皆よりも少し早めに出勤してお局様の言う通りに事を進めます。

まずは、会社の玄関の掃き掃除。
次に、室内の床の掃き掃除と机の水拭き、そして「絶対忘れるな!」と釘をさされたトイレ掃除をします。
最後はお茶に使うお湯の用意。
電気ケトルなんてありませんでしたから、ガスでお湯を沸かして保温ポットに入れておきます。

そうこうしているうちに先輩社員や上司などが出勤。

各々に出すべき好みのお茶を入れ、とりあえず私の朝の仕事はこれで終了です。
ちなみにですが、女性社員はお局様と私の2人だけ。
この朝の一連の作業は私のみの仕事なのでお局様は手伝ってくれません。

さて、掃除の次の仕事は?

と待つんですけれど、これが何も教えてくれないんです。
電話はお局様がとります。
伝票の整理や営業さんとの打ち合わせもお局様が。

いちおう、

私…「何かお手伝いできることはありませんか? 電話とった方がいいですか?」
と聞きますが、

お局様…「大丈夫。それより外の草むしりしといて。あ、あとコーヒー切れそうだったから買っといてよ。」

と、いわゆる雑用を頼まれるだけ。
事務の仕事は何一つ教えてもらえません。

そんなこんなで一ヶ月が経ちました。

ただの掃除・お茶くみ要員だった?

この会社での私の仕事は下記のようなものでした。
・誰よりも早く出勤
・朝の掃除&お茶くみ
・セクハラまがいの会話を投げかけてくるおじさん社員の相手
・お局様が見つけてくる雑用(主に掃除系)
・おじさん社員が「お茶~!」と言えばお茶を入れる

あとはただただ座っているだけ。
パソコンもまだ珍しい時代でしたから、暇つぶしするものはなし(本は禁止でした)。
眠るわけにもいきませんでしたから、眠気に耐えながらただ椅子に座る日々でした。

同期の男性2人はすでに仕事をおぼえ、現場に出かけてみたりと忙しそうでしたね。

私の状況を見るに見かねた(?)先輩男性社員が「覚えてみたら?」と、会社が扱っている機材が載っているパンフレットを一冊貸してくれたことがあります。

いちおう、少しは覚えたんですが、
「電話をとる必要なし」
「来客応対する必要なし(お茶くみはしろ)」
という状況だったため、知識を披露する場はありませんでした。

時は過ぎ3カ月…

お給料はもらえていましたが雀の涙…。
「そりゃ、仕事が仕事ですから雀の涙でしょうよ!」とは思います。
でも、
「私って?」
とさすがに今の状況に不満が募り、精神を病む寸前となっていました。

人間関係はそれほど悪かったとは思いませんが、気軽に相談できる人がいなかったのは事実。
というか、私を家政婦的存在で見ていた人が多数だったので、お茶が飲みたいとき以外はほぼスルー状態でした。
「空気のように扱われている」とまではいきませんでしたが、お局様にもスルーされていましたね。

私は、高度な技術を習得したかったわけではありません。
ただ、一般事務として入ったのなら一般事務の仕事がしたかったんです。

そんなある日、とある男性社員(既婚者)に給湯室で
「不倫ってどう思う?」
と、腰に手を回されながら問いかけられました。

背筋も凍る…とはまさにこのこと。
とりあえず、ひきつった笑みを作りながら「アハハ~。どうでしょうね~。」といってその場から逃げ去り、そして決意しました。

「会社辞めよう!」と…。

会社辞めます!

「会社辞めたいな…。」
とは、もうずっと前から思っていました。

入社初日からすでに思ってはいたんですよ。

でも、古いですが「石の上にも三年…」って言うじゃないですか。
だから、まだ入社数か月の身で「会社辞める」なんておこがましいと思って我慢していたんです。

例えお茶くみ要員だったとしても、続ければそれなりに何か得られるものがあるんじゃないかと思って。

でも、でも…まさか不倫を持ちかけられるまでくるとは思っていなかった…。

この不倫事件で私はようやく「この会社で得られるものはない」ということに気付きました。

その後は即座に行動!
上司に「今月いっぱいで辞めます」と告げ、同時に転職活動開始。

時代は就職氷河期。
入社3カ月で辞めた若い女子にとって転職活動は厳しいものがありましたが、「アルバイトでも良いなら」と、ある会社に一般事務として雇ってもらうことができました。

そして、出社最終日…。
お局様に
「何でやめるの? こんな短期間で辞めていたら他の会社でも勤まらないよ?」
と、アドバイスという名の嫌味をいただきました。

ふん!
何とでもいうがいい!
私は「普通の仕事」ができる会社に行きたいだけよ。

と、言いたいのをグッとこらえ、私は
「短い間でしたがお世話になりました。」
と笑顔で一言いい、数カ月働いた建設機械の会社を辞めていきました。

最後に…

当時は、ブラックなんて言葉もセクハラなんて言葉もない時代。
もしかしたら、あったのかもしれませんが、少なくとも私は知りませんでした。

親に相談しても「もう少し続けてみたら?」の一点張りでらちが明かない状態。
いろいろつらかったです。

あの不倫事件がなければ、もしかしたら辞めるきっかけを得られず、最終的には精神を病んでいたかもしれません。
そう思うと、気持ちの悪い「不倫のお誘い」もよかったのかな…と(よくありませんけど)。

アルバイトで雇ってもらった次の会社では、しっかりとした仕事がありました。
掃除は専門の業者が入っていましたし、お茶は各々自分で好きなときに好きなように飲むという形。
当時は珍しかったパソコンのスキルをつけられたりと、この会社で得られたものは多かったような気がします。

何でもかんでも我慢するものではない。
ダメだと思ったら短期間であっても即決断しないと時間の無駄になるな…と思った経験でした。