好景気とは言ってもさしたる実感がない昨今。社会不適合者なのかどこの職場も半年から1年位で長続きしない自分にこれではいけないと思いました。
そこで今度の職場では絶対に長続きさせるぞ、と勢い込んで求人とにらめっこの末にようやく念願の事務職で非正規雇用ですが採用されたのです。
しかし喜んだのもつかの間…入社してから4年と少しの間、殆どの日々がハラスメントの荒らしでした。
最初の面接では感じが良かったのに
不景気で地元も中々求人数が上がらない上に競争率が高い一般事務職で探していたので、転職活動は難航し落ち込む時期が続いていました。
求人広告を見ることも嫌気がさしてきた頃に、求人広告でこの工場の募集を発見。
正社員ではないし別職種なものの、直接雇用、フルタイムのパート、未経験者歓迎、誰でも最初は未経験などのキャッチコピーに惹かれ、ここでなら少しずつ職種に慣れていけるかもと淡い期待を持ちました。
それに一般事務職は女子の人気が高いし私の年齢も若くないので半ば諦めかけていたこともあり、事務ではなくても品質管理職もかっこよさげでいいかなと思い切って問い合わせまして、必要書類を送りました。そして数日後に面接の案内の電話が。
正直期待はしていなかったのでとても嬉しくも不安でした。
いよいよ面談当日。緊張しながらもインターフォンを押すととても元気な感じの女性に応対されましたが、実際に面接室へ案内してくれた女性はまた違う女性のようで、こちらは控えめで感じのいい女性でした。事務職の女性は何人かいるのかなと思いましたね。
事務職は憧れなので後ろ髪をひかれながらも面接へ。驚くことに3人も面接官もいました。一瞬正社員の面接じゃないよね?と戸惑いつつ、非正規でも基準が厳しいのかもしれないと内心すごくドキドキでした。
面接自体は凄くフレンドリーな感じでほっとしましたが、品質管理ではなく事務職が足りないのでやってみない?と聞かれ、棚から牡丹餅の思いで了承しました。
元々事務職希望なので願ったりですので。
そして改めて別の日にセンター長と本社総務の上司の2人と面接。また大人数だったらどうしようかと思ったので良かったです。
データ入力中心に書類作成や電話応対など難しくはないけど広範囲の仕事をやってもらいたいとのことで、ありがたいことに採用されいよいよ1週間後に初日と言われました。
しかし数日後に業務の都合で人手が欲しいので申し訳ないけど明日から来てくれないかと連絡があり、あまりの急さに驚きましたが正直お金も欲しかったし、即来てほしいと言われて少し舞い上がっていた気持ちもありましたので、了承しました。
急がせたわりには設備が整っていないので嫌がらせと思った
開始日が早まったので気合を入れて入社したのですが、自分の机のパソコンを見てびっくり。…小さなパソコンだったのです。モバイルノートパソコン?電車の中などで使用されている人が多いあのサイズのパソコンです。
え…データ入力に使用するパソコンが、こんなに小さくては画面を見るのも大変だし数字ばかりなので余計に目が疲れるんですけど…。正直事務室でこんなに小さなパソコンを使っている人ってどこの会社でも見たことがないんですが…。これはいやがらせ?と思いました。他の人たちは勿論普通のサイズのデスクトップパソコンですし。
設備がまだ整っていなかったので申し訳ないと謝られてしまっては、入社したばかりの身では何も言えません。
なので頑張って眼精疲労や肩こりに悩まされながらも、伝票の山をひたすら入力しました。
色々な会社の伝票があり、日付も今4月なのに昨年の11月くらいから溜まっていてどれだけ溜めてどれだけ人がいなかったんだろう…などと危惧しながらも、とりあえず仕事はあるので懸命にこなしました。
けれどこんなに仕事が積まれる会社の耐性も含めて、不信をおぼえるべきだったのかもしれません。
パワハラ…特に女性上司の陰湿な嫌がらせと自己中の性格、事務所の雰囲気についていけない
直属の上司は30代後半の女性の上司で、面接時にインターフォンで大きな声だった人です。外見もパワフルな雰囲気がにじみ出ていて、率直に言うとかなりぽっちゃりで圧力も大きく遠くからでもその存在感に思わずたじろぐほどでした。
データ入力のやり方や入れる伝票を前もって揃えてくれるなど、とても親切でした。
昼食も気を使って一緒に食べてもらえたのですが正社員だらけの食事は正直苦痛で、もう1つのパートさんたちのテーブルに行きたいなと思いつつ、中々言い出せないまま時が経ちました。
事務所内は正社員がほとんどで20人位、パートさんは私以外に一人だけ。その人と話してみたかったのですが、我関せずで自分の仕事をこなして終わったら即帰るみたいな淡々とした人で、仕事も違うので話題もなく1日に何も話さないこともありました。
なんとか会社自体に慣れてきた時にGWで社員が交代で平日が休みに。私は入ったばかりなので祝日以外出勤ですがその前に女性上司が席を移動されるため、それに伴い他の人も数人が席替えをしました。
しかし驚くことに別の女性社員が私の休みの間に勝手に私の席を変えていたのです。
しかも土日休み明けにしらっと席変えました~と一言だけ。これは流石に変える前に一言ないことがおかしいと思いましたし、はっきり言って自分の机の中の物を勝手に見られたりするなんて不愉快でたまりませんでした。
また電話応対も女性上司からまだ出なくていいと言われていたので電話が鳴っていても出なかったのですが、たまたま出られる人がいない中電話が運悪く鳴り響き、男性上司から出てと言われてても出ることが出来ず不愉快な印象を与えてしまいました。
その後気になって女性上司に出なくていい確認をしたものの気まずかったです…。
それにしても電話に出る社員は決まっていることがおかしいんですけど…社員自体は他にもいたのですから。
いよいよ電話に出られることになり凄く緊張。電話デビューのその日は運悪く電話が鳴り響きまくり、もう一人のパートさんは率先して出るタイプではないので必然的に私が圧倒的に出ることになりました。
正直電話は苦手ですが出ない方が後の社員の圧力が怖いので、恐怖心から電話に出ていたのでかなり心労でした。
デビュー直後でてんてこまいなのに、1回出たら電話は私にお任せ状態で鳴り響いてるのにもかかわらず他の社員は出てはくれなかったことが辛かったです。
おかげで電話に出られずに電話が切れてしまったことも多数あり、そのことを女性上司に咎められて自分自身出られる限り出ていますとちゃんと返事はしたものの、信じてもらえませんでした。
この頃には女性上司は勿論、事務所の雰囲気がかなり苦手になっていました。
センター長が退職し酒好きでコミュニケーション強要の社風が苦痛
それでも事務所の中の長のセンター長は、穏やかな性格で仕事とそれ以外をきっちり分けて考えるタイプの人だったので安心でした。しかし家の都合で退職されました。
惜しまれつつも次のセンター長はまだ決まっておらず、とりあえず2人いる部長と次長がセンター長代理に。あとは取締役が頻繁に事務職へ来るようになりました。
3人ともおじさん以上の年齢で大のお酒好きということで飲み会大好き。取締役が来て早速女性のみの飲み会をしようと持ちかけられました。
この時には女性パートさんは私を入れて3人(元いたパートさんは退職済み)で2人ともお酒が大好きで、私は全く飲めません。
案の定飲み会時は皆酔っぱらいまくって一人置いてけぼり…。今はお酒を無理に進めることは大問題なので、無理強いはなかったものの本当に飲めないの?飲めるんでしょ?と何回も聞かれ正直辟易でした。
そして恐るべきことに月1回の割合でこの飲み会は1年ほど開催されました。なんとなく不参加も言い出しにくく無料だったことが救いですが、それでも毎月の参加がかなりきつくどんどん気鬱になりました。
女性上司が去った後も苦痛。チャラチャラした男性上司に辟易
この会社は季節ならではの行事が好きらしく早速1月の鏡開きの団子づくりを事務員全員でやりましたが、自分だけが最後までひたすら団子づくりで他の人たちはすぐ仕事に戻られました。
自分も立て込んでいたのになぜ自分だけ…と納得いかないながらも団子は作りましたが、やるせなかったです…。
また事務所内で誰かが採用される度に私だけ席が移動することも辛くてなりませんでした。入社して1年以内で5回も移動し席も荷物も移動しなければいけないのでその面倒もあるけど、心情的になんで私ばかりの思いでなりませんでした。
苦痛に耐えてるうちに女性上司が退職することに。しかしその後も地獄でした。
次に昇進した30代前半の男性のG課長がちゃらちゃらした感じで外面は感じがいいものの、内面は自分以外の特に能力が低いとされる社員や私たちパートを完全に見下した態度が分かるほどでした。
パートさんたちをまとめるパートリーダー制が取り入れられることになり、年数が多い自分と2人のパートさんに割り振られました。
2人のパートさんは酒好きで互いに仲が良いので私はいらないんじゃ…と当初から思っていましたが年数が長いし、断ることは許されないと言われたので嫌々やることにしました。
年数が長いといっても入れ替わりが激しすぎて結局1年しか勤務していないのに、完璧お局扱いでした。
手当もあるどころか1時間10円というありえない低価格でした。
またG課長はことあるごとに、自分より年上の女性をおばさん扱いしたり、独身のことをネタに言うので正直こんなにセクハラに厳しい時代の中で配慮が無さすぎる人格と思いました。
しかし上司は外面がいいので一応上手くやっていましたが、ある女性パートさんの登場でメッキがはがれました。
男性上司の態度が原因で職場の雰囲気が撃悪に
この辺りでパートさんが一気に増えて10人の大所帯に。集団で入った女性パートさんの中の一人Sさん(30代前半)が死語かもしれませんが、とてもぶりっ子で男に媚を売る猫なで声系の女性でした。
こういうタイプは大体同性に嫌われやすいのですが、彼女にとっては幸い事務所の人全員が彼女には甘く、私ともう一人のパートさん(I)さんだけが特に嫌っている位でした。
彼女のどこが好きになれなかったかというと、他の部署も使う共通場所の食堂でいきなり真ん中で歯ブラシをしたり、トイレの洗面所を長時間おしゃべりなどで使っている等他の部署の女性からのクレームを受け注意するも、こんなことを注意って小学生か!とツッコミ。
そしてそのクレームがパートリーダーということで私にばかり降りかかるので巻き添え感が半端ないです
しかし何と言っても苛立ったのは、G課長がその女性に露骨にひいきした事ですね。
残業を軽減する雰囲気の中、人には早く帰れと言っておきながらその女性は毎日残業。残業ありきのしごとかもしれませんがそういう説明を受けていないので不満は上昇。
普通に残業した方がパートリーダ職の手当をはるかに超え、正直月収も自分より多いことを知るといい気はしませんでした。
耐えかねて上司の上司に相談したらパワハラを受けた末悔しいけど退職
G上司はSさんから仕事中に貰ったメモを机に飾っておいたり、事務所で大きい声で猫なで声をお互いにしてきゃっきゃしてたりと正直気持ち悪かったです。
食堂でもそんな姿が見られたので上司は既婚者なのに怪しい噂が立ったりしました。
雰囲気の悪さに耐えられないけどG課長に言っても聞いてはもらえないだろうと思い、取締役に相談した事がまずかったのでしょう。
その時から凄く嫌がらせを受けうようになりました。
まず休憩室に女性社員から呼び出しをされ行ってみたらG課長が待機していました。
そして女性社員が話し合いの様子をメモに取り、自分に言わずになんでいきなり上司に言ったんだとG課長に詰問をされ、畳の休憩室なので正座もせざるを得ない状況で詰問状態でしかも私だけでした。他にも相談した人がいたのに。
その後も皆で取りたい日に自由に夏休みをとれる時も、私だけ女性社員と休みがかぶってしまった為になんでこの日に休むの?と嫌味たらたら言われました。
挙句に自分の仕事が本社ですることになり、別の仕事になることもいきなり部署の朝礼で皆の前で発表され愕然。
こういうことは事前に本人に伝えるべきことと思うのに、ここまでないがしろにされているのかと悔しくてどんどんうつ状態に。結果耐えられなくて退職することにしました。
退職する時せめてもの反撃で今までの所業を記載したメモを上司の上司に提出
多分上司にとっては私が辞めることは万々歳だろうけど、ここで黙って辞める事は悔しすぎるので今までされた仕打ちをプリントアウトしてM次長とW部長に退職を告げた時に渡しました。
メモがその後どうなったのかは分かりません。闇に葬られたかM課長に渡したか、上司の上司に話がいったのか…。でも自分は決して悪いことをしたと思っていませんし後悔もしていません。二度と会わないですむかと思うと万々歳でした。
【まとめ:我慢できなかったら自分の心身を最優先に】
初日で設備がそろっていなかった時点でおかしいと思った方が良かったか、それともコミュニケーション丸出しの面倒くさい社風になってしまった時か、または取締役に言わずに放置すればよかったのか…と退職直後は色々悩みましたが、やはり今でも私は悪くないと思っていますし、むしろ4年以上もこれだけ頑張ったと自分で褒めたいくらいです。
理不尽なのがなぜ自分が止めて元凶が働き続けているのかですが、どうしても会社に居たくなかったですし、続けていたら心障が悪化していたと思うので仕方ないです。
仕事のことで悩んでいる人たちへ。生活のことや自分への覚悟など色々考える事があると思いますが、自分の心身を最優先にして下さいね。心身が壊れてからでは回復に時間がとてもかかりますから。