「新潟県在住、35才、女性、amiyumi」
私が勤務していた企業は自宅近くの日帰り温泉施設です。ホールを担当していましたが、お酒に酔った方の対応に追われるケースもありました。気持ちも大きくなるのかお尻や体に触れてくるお客様もいます。お尻を触られて我慢していれば、エスカレートするばかりです。お客様を怒らせてはいけない職種のため、どのように対応してよいか分かりませんよね。今回は、温泉施設でのセクハラに困っている方のためにも、私が体験をした接客業についてのセクハラの内容を説明します。
「セクハラ企業に勤めたキッカケ」
自宅から近く利便性かよかったため、3年ほど日帰り温泉施設のウエイトレスの仕事をしていました。
ホールの仕事は、注文をとったり料理を運んだり、テーブルの後片付けをしたりと忙しい毎日でした。一日中、立ちっぱなしで体力がなければ続かない職業の一つでしょう。
スタッフの人数も多く、勤務表もシフト制を導入している企業でした。
ホールの仕事で避けられないのが男性のお客様です。温泉に入ってお酒を飲む場所なので、少なからず体に触ってくる男性はいました。
お酒は入っている男性との接し方については、水商売ではないためマニュアルもありませんでした。
「注文のたびにお尻を触ってくるセクハラ男性」
食事を提供する場所は、畳が敷いてある大部屋。椅子ではなく座布団に座って食べるスタイルです。注文が入ると、席で腰をおろしオーダーをとります。
ある日、中高年の女性3名、男性4名ほどのお客様の接客をしていた時です。
ビールとおつまみをオーダーされたため「では、ご注文を繰り返します」とオーダーチェックをしていました。
すると私の隣に座っていた男性が「ビールはすぐに持ってきてね!」といいながらお尻を触ってきたのです。
腰をおろしているためお尻は強調されるかもしれませんが…
この時、私は生理2日目。長時間の仕事に備えて夜用のナプキンをしていました。
お尻を触られたというよりもナプキンを触られた感覚に近く「この人…私が生理ってこと触って分かったかな?」という思いの方が強かったですね。
「残念…女性のお尻を触っても生理ってことはありますよ!」といった気持ちになりました。
すぐ後ろで見ていた他のスタッフがセクハラに気がついたようで「あの席はいかなくてもいいから」とフォローしてくれました。
男性スタッフに接客するようにお願いしていましたが、忙しくなってくると対応しなければいけません。
そのたびにお尻を触ってくるので「あの…お尻を触るのを辞めてもらえませんか?」と男性客に伝えました。
目の前に奥さんらしい人が座っていましたが「あんた!見えない所で何をしているのよ!」
と怒り、私にも丁寧に誤っていました。
セクハラをしてくるお客様に対しては、家族の前で嫌なことを堂々と伝える…
とくに奥さんがいる前での注意は効果があるようです。
「情連のお客様に電話番号を渡されて…」
3年も勤務していると、常連のお客様とも仲良くなるケースはあります。
私より10歳ほど年上で、頻繁に施設を利用していた男性のお客様がいました。
職業はトラックの運転手。見た目もゴツイ印象でしたね。
いつも二人組で来ていたのですが、2人だし…といった安心感からか注文時や接客時に会話をする頻度が多くなりました。
ある日、接客をしていると男性客の1人から「時間がある時に連絡して欲しい」と言われ
電話番号とメールアドレスを書いたメモを渡されました。
その日の業務が終わりお礼の返事だけはしておこうと思いメールを返信しました。
挨拶程度の内容を送信したつもりですが、
「返信ありがとう!」
「今度の休日は何をしているの?空いていたら○○にいかない?」
「家についたら連絡してね」
といった返信がきました。
私が断ると…
「飲み会にいくって…だれといくの?」
「声を聞きたいから電話してもいい?」
「返信ないけど…早く寝なよ!」
何を勘違いしたのか、はじめから相手の反応は「彼氏ヅラ」
このようなメールが返信有無に限らず毎日のように続きました。
何気なく返信をしてしまった自分が悪いのですが、交際していた彼氏に相談することもできず、上司に相談もできないので落ち着くまで無視をしようと思いました。
すると男性は「メールを送信しても反応がない!私と話がしたい」と職場に電話をかけてきたのです。電話を受けとった上司は、とっさに察知したのか丁寧に対応していたと聞きました。
その後、上司から「男性に興味がなければ、しっかりとお断りの返事をしなさい」と注意されました。
さらに「携帯電話や自宅の電話からかけると危ないから施設にある公衆電話から、かけるといいわよ!」といったアドバイスまでいただきました。
私の中では告白をされた訳でもなく、一方的にメールが来ていただけなのに…と思いつつ業務終了後に、相手の男性に電話をかけました。
電話越しの男性はかなり怒っていましたね。
「なぜ、返信をしないのか?」
「無視をする理由が俺にあるのなら誤りたい」と言われました。
言葉が見つからなかった私に対して…男性は話を続けました。
「もし、俺に興味がないのであればハッキリ無理といってほしい」
「そうすれば二度と連絡しないから」とのこと。
私は同時に直感で「彼氏がいるので…ごめんなさい」と返事をしても逆上するなとも思いました。そのくらい口調が怖かったのです。
私は「メールの返信をしたのは私ですが、恋愛感情があって送信した訳ではないので迷惑です」とだけ答えました。
すると男性は「分かったよ。時間とらせて悪かったね!返事が聞けて良かったよ。ごめんね!」と納得したようでした。
無言で会話を聞いていましたが、話を聞いていても自分勝手な男性だな…と感じましたね。
職場の上司は女性でしたが理解のある方で、説明をしたら納得していた様子。
「変な素振りを見せた、あなたが悪い!」と笑っていました。
「お客様から電話番号をもらった場合は、私に渡すようにしてね!」
「あなたはね~人をひきつけるフェロモンみたいなのが出ているのよ~」と言われました。
相手の気持ちを考えずに、軽はずみな行動をとってしまった私にも責任があります。
お客様から電話番号をもらうことは嬉しいのですが、個人の判断で行動をしてしまうとトラブルにつながるのだと経験しましたね。
業務中にプライベートな誘いがあっても絶対に断ろう!と思った出来事でした。
温泉施設はお風呂場での覗きに注意!
勤務していた温泉施設。業務終了後であれば、社員は無料で入浴が可能なため1週間に3回程度は温泉に入っていました。
ある夜の日のこと…大浴場のメイン風呂に浸かっていた時です。入浴していたのは私1人だけ。他の女性はサウナや露天風呂に入っていましたね。
ふと外の庭を見た瞬間、目の前で男性がズボンをおろして座っていたのです。
「掃除のおばちゃん?」にしては、明らかに男性。
しばらくしても動かないので「いつまで見ているんだよ!」という思いも込めて勇気を振り絞って男性の目の前までいきました。
私は全裸でしたが大きな声で「外に覗いている人がいる!」と男性に向かって指を指しました。
男性は驚いた様子で、お尻を出したまま逃げていきました。
お風呂を出で支配人にすぐ相談。「大浴場に覗いている男性がいた」と訴えました。
支配人は「お風呂場は、外から点検するために自由に出入りできるようにしていた」と言っていました。
今回の事件をふまえて自由に出入りできないように鍵付きの門を設置する。と社員に報告していました。
はじめて職場での覗き被害にあったので、悔しい気持ちになりました。
警察に被害届は出しませんでしたが「覗かれた…」と自分だけが我慢するのではなく、支配人や上司に相談することで解決法はいくらでもあると実感した瞬間でした。
まとめ
温泉施設で働いているとお酒を飲んでいる男性との接点が多くなります。ふとした瞬間にお尻を触られるケースもありますが、お客様に伝える勇気も必要です。
勤務歴が長くなってくると、常連さんとも仲が良くなってきます。社員よりもお客様からセクハラを受ける回数が増えると思います。仕事とプライベートをきっちり分けることで、トラブルを未然に防ぐことはできると思います。
セクハラを受けたからと仕事を辞めるよりも、支配人に相談をしてマニュアルの強化を検討すると少しずつ改善されると感じます。