奈良県在住 28歳 女性 teteです。
初めての就職!憧れのブライダル業界
私は大学を卒業して、少しフリーターをしていました。
接客をしていましたが、他の友達が就職していてボーナスをもらっている中で自分は何をしているんだろう。と疑問を抱き、正社員として働ける会社を探しました。
そこで、憧れのあったブライダル業界で正社員登用制度のある結婚相談所に事務として入社しました。
最初はアルバイトして、データ入力や会員様の写真補正などを中心に行っていました。
半年ほどたったある日、社長から「正社員になる気はないか」と打診を受け、大喜びで話を聞いてみると
「入社試験の成績がよかったアルバイトに、システム課へ異動する条件でよければ、正社員として採用すると声をかけている。君は成績が1番良かったから、この機会に手に職をつけてみないか?
お金をもらいながら勉強できるなんて、夢みたいな話でしょ?」
とのこと。
私はまだ若かったこともあり、自分の成績が評価されたことと、手に職がついて将来安泰かも!という妄想で二つ返事で正社員になることを、決意しました。
地獄の集まり「若者会」の発足で会社辞めたい
私が入社してしばらくは、システム課に所属しながら事務職を続けるという謎の状態でした。
そこで、システム課の上司が社長へかけあってくれ、システムの勉強も少しずつですが時間をとれるようになりこのまま少しずつ、システム課へ完全に異動できると思っていた矢先に、事務の主任が急に退職しました。
事務のことをわかる人が私以外にいなくなり、システム課と事務課が統合され、事務をしながらシステムを勉強し、さらに後輩や同僚への指導も行わねばならなくなりましたが、手に職への憧れでつらさを感じることはありませんでした。
私の心と体に深い傷を負わせたのは「若者会」。
社長が気まぐれで始めた30歳以下の社員が主体となって、社内を盛り上げる役割でした。
丁度近くに周年記念があったため、毎週水曜日は始業の1時間前に集合。
さらに業務終了後も1時間以上残業。
それが終わってからシステムの勉強と事務課の仕事の残り。
毎日の帰宅は23時を過ぎることもありました。
それでも残業代は出たことがありません。
「若者会」の意見で、社長へサプライズプレゼントとして動画を制作することになり、システム課の私が動画を制作することになりました。
動画など作ったことはありませんでしたが、社員にならないか?と声をかけてくれた社長に恩を感じていたため、毎日家に帰ってから深夜まで動画を制作し、周年前の早朝会議、夜間会議にも参加しながら、後輩の教育係と事務課の業務、システムの勉強をしていました。
ある日の教育係会議の際に、社長が私に「teteさんは全く残業しないけど、どうして?後輩に悪いと思わないの?やる気ないの?」と言われ、若者会会長のHさんと副会長のAさんは私が動画制作のために、残業をしないことを知ってはいましたが何もかばってくれませんでした。
気が強い私は「若者会の業務で、家でしかできないことがあるので先に帰らせていただいています。」と社長に伝えましたが、「会社でできないの?先輩が残業しないってなんなの?」と夜9時ごろまで攻められました。
どうしてこんな人のために、寝不足になってまで動画を作っているのかわからなくなりましたが、一生懸命写真やメッセージを集めてくれた後輩のためになんとか倒れずに完成までたどり着きました。
会社の周年記念パーティーで会社辞めたい
会社の周年記念パーティーの最後に動画を流すことが決まっていました。
周年パーティーの間に、社長から社員ひとりひとり入社順にメッセージがありましたが私の時は「特に何もない。困った人」としか言ってもらえませんでした。
最後に動画を流した時、私が残業しない理由をわかってくれたみたいでしたが、声をかけてもらうこともなく軽く誤ってもらえるかもと期待していた私がばかだったんだと気づきました。
ねちねちとした嫌味攻撃で会社辞めたい
Yesマンではない私、お客様目線の意見を主張する私は社長からすると目の上のたんこぶ。
Yesマンしかいない社内で、どんどん私は浮いていきました。
お客様から暴言を吐かれたパートさんを守ろうとする私に徹底的に罵倒を浴びせる社長。
ADHDで業務に支障があった同僚に合った方法を一緒に考えて、ミスを少なく効率的に仕事のできる環境を整えたり、専門学校卒の若すぎる後輩に一般常識や社内でのふるまい方を教え、お客様からの満足度を高めたり、できることはしました。
社長から嫌われてもいい。自分の手に職をつけるためと、お客様に満足して結婚までたどり着いていただくためシステムの提案や、業務効率アップの企画書などをまとめ、なんとか頑張っていました。
そんな中でも、管理職のLINEグループで私の悪口を言っていたり、評価に値しない人間だと大きな声で言われたりしました。
長時間労働は若さゆえに堪えられましたが、精神的には本当につらく、人間でいてもいいのだろうか。
ここまで言われて、私を育ててくれた両親にも申し訳ないとひどく自分を責めたこともありました。
ボーナス査定面談での暴言で会社辞めたい
とてもつらくはありましたが、私は母に相談し上司に退職を申し出ました。
職務規定に退職の申し出は、3か月前にと記載されていたので3か月後の退職で社長と相談してくれるとのことだったので、社長と相談した結果を、はやめに教えてほしいと伝えました。
が、上司からはなんの声掛けもないまま約1か月が過ぎました。
そんな中ボーナス査定面談があり、そこで私と上司と社長の3人で話すチャンスがあったので、そこで思いを伝えようと決めて面談に挑みました。
面談では自己評価シートと上司からの評価シートと社長からの評価シートを見て、金額の説明があるとのことでしたが、衝撃でした。
自己評価シートと上司からの評価シートの結果はほぼ同じ。
上司が私を評価してくれているのが伝わり、とてもうれしく思いました。
が、社長からの評価は散々なもの。
仕事以外の面は5段階のうち1と2ばかりでした。
「仕事はできたとしても、人間的に評価に値する部分は何もない社会不適合者だ。仕事のできるロボットを雇ったと思っている」
そう言い放たれ、私は放心状態になりました。
そこで私が、現状に不満があることと、支給額が少ないと感じていること、退職を考えていることを伝えると社長は
「待遇は改善してあげてもいい。業務もシステム課の業務だけにしてあげてもいい。が、俺はシステム課の仕事だけしていればいいと言ったことは一回もない。勘違いも甚だしい。おこがましい発言はやめろ。お前が言っているのは詭弁でしかない。」
と言われました。
とてもショックを受けながらその日は帰宅し、泣き疲れて眠りました。
目がパンパンに腫れても仕事は休まず行きました。
ブラック企業とお別れ。
ボーナスをもらったのだから、月末までは働くが来月には辞めたいと再度社長に伝えてほしいと上司にお願いしましたが、なかなか伝えてくれず、しびれを切らし上司にぶち切れ!やっと社長に伝えてもらうことができましたが、社長室へ呼び出されました。
そこで、
「お前やめたいらしいな。条件もお前の言ってる内容に従ったるって言ってんのに何が不満なんじゃ。社会不適合者のくせに。まぁええわ。いつまでおんねん。3か月とかゆうてるけど、もう今日でええよ。」
と一言。
私は「そうですか」と絞り出すのが精一杯でしたが、持ち前の負けん気で昼休みに労基に電話をし、退職を申し出たところ今日までといわれたと伝え不本意であれば、解雇として来月分の給料を支払わせることができると聞き、人事総務担当にその旨を伝えました。
すると、10分後激高した社長から社長室へ呼び出し。
「お前が今日までで納得したのに何が解雇なんじゃ。詭弁ばっかり使いやがって。それなら本社付けで最低賃金でもう1か月働け。」
と文句をひたすら言われ
「社会不適合者が。俺に喧嘩売って勝てると思ってんのか。喧嘩売るんやったら社長なってから売れ」
など
「どんな育ち方したらそんな文句ばっかり言えるようになるんじゃ。」
など親を罵倒されるようなことも言われました。
その都度私も言い返したりしましたが、社長室から出てからは号泣。社長に見られないように非常階段で泣きました。
その後社長から「今すぐ帰れ。誰とも何も話さず今すぐ荷物まとめて帰れ」と言われそのまま退職になりました。
ブラック企業とお別れできたのは、とてもうれしかったですが、転職先では自分の意見を伝えることができず遠慮ばかりしていることで、上司から怒られることも多くありました。
元の自分の意見を言える私に戻ったのは、会社を辞めてから3年ほど経ってから。
それまではトラウマと戦いながら、人の顔色を窺って生きていました。
ブラック企業で働いて学んだこと
私がブラック企業で働いて学んだこと、若さで長時間労働を乗り越えることはできるが辞めた後の反動がかなり大きくなること。
毎日11時間は働くことになれているつもりでも、身体はとても疲れていたのか退職してからは1日10時間以上寝ても寝足りないことが2週間ほど続きました。
自分では疲れていないつもりでも、疲れは体に蓄積されています。
働きすぎたかな?と思ったら、すぐに体を休めてください。
体が元気でないと思考も乏しくなってしまいます。
心の傷はなかなか癒えないこと。
あんな馬鹿野郎に言われたことなんて気にしていないと思っていても
いざ前の会社付近を通ると、動機がしたり、テレビで社長が映っているのを見ると震えてしまったり怖いという感情はなかなか拭い去ることができません。
今となってはなぜもっと早く逃げ出さなかったのかと不思議に思います。
ブラック企業で働いているあなたへ
あなたがブラック企業と感じる会社で勤めている場合、すぐに逃げ出すことをおすすめします。
精神を病んでしまってからでは遅いです。行きたくないなと体がだるい日が何日も続いたり、動機がしたり、冷や汗をかいたりするときは、一度何日か休んでみてください。
休んで楽になるようなら、間違いなく会社が原因です。
退職を申し出たほうが心の傷が深くなりません。あなたの心がこれ以上傷つかないように自分の身は自分で守りましょう。
いくら恩がある会社でも、会社は自分の人生に責任を取ってくれません。
自分の人生の責任をとれるのは自分だけ。
そんな自分を優しく守ってくださいね。