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【このタイミングで見極めろ!】新型コロナウイルス対策で見える「ふんわりブラックな会社」

勤務先のブラックが倒産しかけた時、取引先の社員から逃亡を疑われ、社外への出入口を封鎖されたことがあります。日本国内では数えるほどしか存在しない”ロックダウン経験者”robinです。(使いかた違うぞ、それ)

昨年11月に中国武漢市で確認されてからはや半年、今なお世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス。
「春になればピークをすぎる」などという今となっちゃ「寝言は寝て言え」な予測は見事に裏切られ、これまで新型コロナウイルスの感染力を楽観視していた日本の企業の多くも、その対策に本腰を入れ始めましたね。

そんな中robinの在籍する会社でも「時差出勤&テレワーク」が4月からついにスタートしました!(パチパチパチパチ~)

ホワイト会社勤めの長い人からしたら「いやいや対策おせーな、その会社」なんて思われるかもしれませんが、親が亡くなったことを悲痛な面持ちで報告しにきた部下にお悔やみより早く「いつから出勤できるんや」とドスの利いた声で問い詰めちゃう社長がトップに立つ「え?ここって会社でなく組でしたっけ」的なブラック会社に在籍していたrobinにとってはそれでも神対応。

「俺、、やっとブラック会社から脱出できたんだぁ~!」と道路の真ん中で大きな声をあげちゃうくらいに特別なことなんです。(控えめに言って不審者でしかないからやめとけ)

とまぁ無邪気に喜んでいたのもつかの間、いざその「時差出勤」「テレワーク」が実行され始めてしばらくたった今、「アレ?なんか俺の思ってたやつと違うぞ・・?」という違和感・・・ていうか「疑惑」が大きくなり始めているんです。

「もしかしてこの会社・・今まで純正ホワイトって勘違いしてたけど、純正じゃねーな。未成熟ホワイト・・いや、ふんわりブラックなんじゃねーか?」って。(いや全く意味わからん単語が渋滞してますけど)

コロナ禍でわかるふんわりブラック企業と感じるポイント

ブラックでもホワイトでもない「ふんわりブラック会社」ってなんなのよ(その前に純正とか未成熟ってなんなん?)というわけで、今回は新型コロナウイルスの対応から見る「ふんわりブラック会社」の存在について検証してみたいと思います。(いや、だからまず言葉の意味は?)

【コロナブラックその1】時差出勤で目の付け所がブラック

「コロナブラック」の疑いがも持たれているrobinの会社で始まった時差出勤は3パターンからの選択制。
「①通退勤1時間前倒しプラン」「②通退勤1時間後倒しプラン」「③通退勤2時間後倒しプラン」の3種類(正確には通常勤務時間のままを含めた4プラン)から自由に選択できるようになっています。

robinが疑いの目を持ち始めたのは、この時差出勤がスタートしてから2週間ほどたった頃のこと。

時差出勤開始当初は選択できる全てのプラン希望者がほぼ等分に割れていたはずだったのに、徐々にプラン①「通退勤1時間前倒しプラン」に変更願いを出す人が増えてきて、今現在では部署の80%がこの「①通退勤1時間前倒しプラン」と、ほぼ1極化してくるという現象に気づいたことが始まりなんです。

いや、全然おかしくないんですよ、朝型にシフトが集中するのって。

もし誰かに「あなたは夜型?それとも朝型?」なんて聞かれたら「寝ない派」ですと言っちゃうエリートブラック社員のrobinですが、朝の方が集中力が高まるっていうのはわかりますし、何より「早く帰れる」っていうのは超絶に贅沢ですもんね!(帰りにスーパー寄って自炊しても19時からアマゾンプライム見ながら夜食取れるとか最高かよ!)

でもねこの「①通退勤1時間前倒しプラン」への集中、どうやらrobinの思っているようなピュアな動機で選択されていたわけじゃなかったんです。

業務都合の関係で時差出勤もテレワークもを禁じられている特殊部隊所属のrobin(かっこよく言ってるけど虐げられてるってことだよね)、部員の80%が前倒し出勤を選択してることを考えたら、退勤時にはフロアがガラッガラのはずじゃないですか。

でもね、それが不思議なことにrobinが退勤する時間になっても、仕事を終えてる人間を見つけるのが「ウォーリーを探すレベル」で難しいんですよね。(はいはいようやく事件のカラクリわかってきましたね)

つまりこういうわけです。robinの会社では定時終了時刻から2時間までと残業が制限されているのですが、「前倒し時差出勤を使えば帰宅時間はそのままにもっと残業ができるぞ!」というとてつもなくブラックなウイルスがどこぞの社員を感染源にいつの間にやら部内に蔓延していたんですね!(感染力強えぇ!!)

結果4月現在の部内の残業時間が1.5倍に増加。コロナショックのバタバタを目くらましにした「どさくさ紛れの労働環境悪化」が完成しちゃったと言うわけなんです。

「いやいやそんなことねーわ。だってここホワイトだもん!ブラックには戻らないって決めたんだもん!(トトロのメイ風にどうぞ)」と現実から目をそらそうとしましたが、ついに部内の管理職ミーティングで某係長の口から「作業性が落ちてきているので前倒し出勤への切り替えを部下に要請している」っていうストレートすぎる言葉(自白だな)が出ちゃいました。(はい、アウトー!)

そしてつい先日、つーか昨日の話ですよ。「社員からの要望」というアナウンスでこれまで3パターンしかなかった時差出勤に新たなパターン「2時間前倒しプラン」が新設されたのですが・・・いやぁ・・悪い顛末しか想像しかできねーわ。

【コロナブラックその2】テレワークで魂胆見え見えのルール改正がブラック

時差出勤による残業増加で「容疑者レベル」に格上げされたrobinの会社ですが(いや犯人確定だろ)、テレワークに関してもちょっと疑わしき行動が目につくんですよね。

特殊部隊所属のrobinには打診さえなかったテレワークですが(いやもうここでアウトー!って言っていいんじゃね?)、その他多くのメンバーに関しては手を上げればテレワークへの移行が可能です。

この話を上司から振られた時「準備が出来次第始めます」と言いながら永遠に準備ができない「テレワークやるやる詐欺」じゃねーのかって正直疑ってましたが、口だけじゃなく手をあげた人全員をその2日後からテレワーク勤務にチェンジする一流企業顔負けのスピード対応。
「やっぱりホワイト会社ってヤツは動きが違うね~」なんて心から思ったものです。(あれ?微妙に過去形?)

だってあれですよ。もともと一部で在宅勤務やテレワークを認めて試験運用していたわけでもなく、TeamsやZoomなどのアプリを使ったオンライン会議を導入するそぶりすら見せたことなく(存在すら知らない可能性大)、個人にノートパソコンやスマホが支給されているわけでもなく、社外持ち出しが難しい情報を扱う業務も多い部署での対応ですからね。

「会社の利益を損なってでも社員を守る」といった強い意志がある会社か、後先考えずに「えいやっ!」でやっちゃて失敗しちゃうタイプの先行き不安な会社のどっちかしかないじゃないですか。(あっ…(察し)

はいはいはい、そうですよこのテレワーク。見切り発車でやっちゃった「行き当たりばったりテレワーク」でしたよ。だから何?(いやキレるところじゃねーだろ)

なんの見通しも立っていないままテレワークを推進しちゃった結果、思いもしなかったトラブルが続々と発生(いや気づくよね、普通)。
結果社内残留組がその尻拭いをさせられるっていう、なんとも悪~い流れが出来あがちゃったわけなのです。
でもね・・・ちょっと待って!

こういう局面でこそ会社の本質が「黒」か「白」かはっきり出るところ。
これを良いきっかけとして仕組みや環境を急速に改善しようとすれば「ホワイト」、テレワーク中止と臆面もなく言ってしまえば「ブラック」。果たしてrobinの会社の判定は・・・!

・・・・ホワイト・・・ではない。

・・・でもブラック・・・・とも言い切れない。

やっぱり「ふんわりブラック」なんだなぁ・・これが。

まぁ結果から言えば「テレワークは継続します」というわけでパッと見はホワイト判定だったわけなんですが、なーんだかひっそりとテレワークに関するルールが追加されていってて、そのあたりがどうにも胡散臭いというか、どう好意的に捉えても「ホワイトじゃねーなぁ」って感じちゃうんですよね。

「百聞は一見にしかず」というわけで、追加されたルールを抜粋してみると

①テレワーク勤務者も「残業申請OK」だったはずが「残業申請不可」に。(残業不可じゃなく、申請不可ってところがエグいね)

②「自分で希望してテレワークをしているんだから甘えは許されない」という妙に威圧的な上から目線でテレワーク社員に対して作業量を維持するようにわざわざ宣告。(いやいや「やりたい人手をあげて」って誘ってきたの会社だよね?)

③「本来使っていた通勤時間なくなったんだからその分しっかり働いてね」という理由で、通勤時間相当の就業時間延長。(法的根拠ゼロだよね。訴えられたらアウトだね)

④光熱費・通信費などは支給されない。(この流れだとそうなるよね)

⑤「もう1回聞くけどやっぱりテレワーク続けたい?」というテレワーク従事者への謎のアンケート実施。(やめてほしいんだね、テレワーク)

ご覧の通り「やめろ」とは直接言わないものの「やめてほしい感」がビシビシ伝わってくる「ルール改正」もとい「テレワーク社員の追い込み」。その甲斐あってこれらルール改正後にせっかくテレワークをスタートした部員のうち、2名が在社勤務に鞍替えしました。

そして、戻ってきた社員はというと・・・・どこの来賓だよってくらい、ちやほやされてます。(なんだこの茶番劇は・・)

思い起こせば開始当初「1ヶ月以内に80%の社員をテレワークに移行します」と大見得切って部員全員に宣言していたあの言葉、知らないうちにテレワーク社員30%未満に縮小!と逆向いてんすけどいつからだよ、これ?

【コロナブラックその3】コロナ対策の効果が期待できなさすぎてブラック

ここまで進めてきました「ホワイトっぽく見えるけど実はふんわりブラックなんじゃね検証」(なげぇ、なげぇ)

「どさくさ紛れの残業増加」「作為的なテレワーク縮小工作」の罪でほぼほぼ「有罪」が確定した今、これ以上勤務先の恥を晒すこともないのでこのまま「さよなら~」とフェードアウトしちゃいたいのは山々なんですが、まだそういうわけには行きません。

だってここまでお話ししてきた「時差出勤」「テレワーク」のお話。よくよく考えてみるとそのどちらも許されず、ただただいつもと同じ電車に揺られて定刻に出勤しているrobinには一切関係なーーーい!!!

あまりにも惨め、あまりにも愚か、あまりにもちっぽけ(そこまで思ってないぞ、誰も)。
そんな風に思われたままここを切り上げるわけにはいかないので、robinにも関係のある「社内勤務者への新型コロナ対策」についてもお話しなくてはなりません。
「robinだってちゃんと大事に扱われてんだぞ」って声を大にして言痛い。(この時点で相当怪しいぞ)

というわけで、早速社内で実際に行われている新型コロナ対策を紹介していこうと思うんですが、「大方の期待を裏切って」まぁまぁちゃんとしてるんですよ、これが。

まず1つ目が「社内勤務時のマスク着用義務化」。
いいですね。社内間での感染リスクを抑える施策、必須です。

2つ目が「訪問営業の自粛」。
そうですよね自分たちもそうですが得意先に対してのマナーとしても重要ですよね。

3つ目が「テレビ会議の導入」。
そもそもコロナに関係なく今までわざわざ全国の営業所から月1回営業全員が集まって会議してたのが古臭いって話なんですが、これをきっかけに週1回のテレビ会議に変わりました。
リスク軽減だけでなく会議の頻度も上がって時間&経費の節約にもなるんだからいうことないですよね。

そして4つ目が「コロナ対応マニュアルの設定」。
発熱時の対応などをまとめたものです。いざ社員にコロナ発生したときの対策を事前にマニュアル化する。
今までのブラックでは考えられなかったことです。いややっぱここホワイトだわ。

と、全く隙の無い社内ルールが決められているので「安心して仕事に打ち込める!」・・・はずだったんですが(やっぱりか)ここでも例の「思ってたんとなんか違う・・」が高橋名人ばりに連射かましてくるんですよね。

例えば「社内勤務時のマスク着用義務化」。
いやみんなパソコンに向かって業務してる時はマスク着用してるんですよ、律儀に。
でもなぜか上司に相談持ちかける時とか電話対応するときに限ってマスク外しちゃってるんですよね。(完全に逆ー!!)
「喋りにくい」と感じたり「失礼かな」と感じちゃったりするのはわからんでも無いですけど「いやいやそこが一番マスクつけないといけないタイミングだ」と言ってやりたい。(てゆーか報告受けてるそこの管理職、ニコニコ聞いてんじゃねぇ)

そして「訪問営業の自粛」。
これも本質わかってたらあり得ないんですが「訪問はなしだけど、訪問させるのはあり」という意味不明の解釈がまかり通っていて、普通に仕入先とか取引先を呼びつけているんですね。(呼びつけられた担当者すげー微妙な表情に見えるのは気のせいかな)

そして「テレビ会議」。
こないだたまたまテレビ会議の風景を目撃したんですけど驚愕もんですよ。
だって各営業拠点のメンバー全員がモニタに収まるために密集してカメラ前に集合してるんですから。修学旅行の記念撮影でもそんな近寄らねーわ、離れろ離れろ!

最後に「コロナ対応マニュアルの設定」。
発熱時の対応や熱が下がったときの対応がしっかり書かれてるウンウン・・・て待て待て。このマニュアル発熱して熱が引いた場合のことはえらい緻密に描かれてるのに、熱が4日以上続いた場合(感染の疑いが高くなった場合)や感染が発覚した際のことがすっぽり抜け落ちてるんですけど。(楽天的にもほどがあるわ)
いや多くのことには目を瞑るrobinも流石にソッコーつっこんだけど「本当だねー」とか笑ってるしまじやべー。

とまぁこんな具合に「コロナウイルスどころか人だって通れんじゃねーか?」って言うくらいに大きな穴が空いたコロナ対策の庇護を受けながら、意識は低いけど感染リスクの高い職場で働き続けるrobinなのでした。

そして、最後に。この記事を書いているうちにとうとうrobinも「ふんわりブラック」の真相にたどり着けたようです。(お前は最初からたどり着いとけよ)

そっかぁ・・・「ふんわりブラック」の「ふんわり」って「馬鹿」ってことだったんだなぁ・・。

最後に

始まりから終わりまで、勤務先の恥をさらし続けた今回のお話いかがだったでしょうか。

「ふんわりブラック」がただの「お馬鹿な会社」に落ち着いた点に関しては「てめーこのやろー、ただ馬鹿な会社と俺たちブラックを同列に並べてくれてんじゃねー」とお思いの方もいるかもしれませんね。(まぁ実際昔のrobinならそう思っていたでしょうね!)

ただ我々労働者にとってブラックの本質とはどこにあるのでしょうか?「社長が鬼神じみてたらブラック?」「上司が怒鳴らなかったらホワイト?」そうじゃないですよね。
ブラックとはそもそも「社員にとって優しくない会社」のことを指すわけで、「悪気がなかったらホワイト」っていうわけにいかないんです。

そのあたりを勘違いして「これでも俺たちのこと考えてるんだし我慢しようか」なんてほだされてると、あなたの環境は変わることなく永遠に続いちゃうかもしれませんよ。

そう、本当に自分の環境を変えたければ情なんかには左右されず言うべき事は言って自分で変えていくしかないんではないでしょうか。(最終的に会社をやめちゃうのもそのアクションの一つです!)

それでは今回はこの辺で。
表の顔は「時差出勤もテレワークも許されてないド底辺社員」裏の顔は「コロナショックに乗じて会社改革を企てるプロテスタント」ことrobinでした。