「絶対うつ病だから病院行って!」と5年に渡り家族から言われ続けていたのに、頑なに受診拒否して自力で回復した「ガッツの塊」いや「ガッツの鬼」ことrobin(ロビン)です。(いや、病院行けよ)
ブラック会社社員がかかっちゃう職業病といえばダントツで「うつ病」ですよね。
常軌を逸した重労働に不条理な罵倒を浴びせ続けられるという「なんの実験やねん」状態が続くブラック会社社員が「うつ病」になっちゃうのはいわば必然ではあるんですが、この「うつ病」ってすっごい広義で判断がしにくくないですか?
軽度から重度までの幅が広すぎて専用のサイトで主な症状を見てみても自分がどのくらいのレベルなのかわからない。
実際にブラック会社時代の知人が自分が鬱なのか鬱じゃないのか判断つかなくて専門の病院に受診に行ったときも、色々質問された上ではっきりしないフワッとした理由で「初期のうつ病」と診断されたらしいのですが「なぜその診断結果で「初期のうつ病」とされたのかよくわからなかった」と言っていました。
軽度か重度かもわかりにくい病気でしか自分の体調を測れないのは非常に危険な状態であると断言せねばなりません。(だってブラック会社社員ほど健康リスク高い仕事なかなかないし!)。
今や「志」さえあればタレントだってスポーツ選手だって政治家にだってなれちゃう時代です。(何をいうつもりだ?)
そこで、なんの医学知識も持ち合わせないrobinが「ブラック会社に蔓延する病気を見える化」することで、ブラック会社特有の病に冒されている患者を救いたいと思い、ここに立ち上がることを決意しました。(何様だよ)
「俺まだうつ病じゃないよな」と言って安心しているブラック会社の皆さんは特に必見です。
油断していると大変なことになりますよ・・・。
【ブラック会社職業病ファイル1】 エナジードリンク全然効かない病
★主な症状
エナジードリンクが最近効かなくなった。
効かないのならやめればいいのに辞められない。
食事はほどほど、もっとエナジードリンクよこせ
★見分け方
デスクの上に3本以上のエナジードリンクの空き缶(空き瓶)が置かれている
ブラック会社にお勤めの皆さん、”おふくろの味”の代表格が「肉じゃが」だとしたら”ブラック会社の味”の代表格はそう「エナジードリンク」ですよね!(今心の中で「血の味」とか考えちゃった人は今すぐ辞表を書き始めてください!)
自分本来の体力とスタミナでは到底捌き切れない量の仕事をこなすために、ブラック会社社員なら誰もが1度は手を出しちゃうこの「エナジードリンク」。残りライフ「1以下」だったはずなのにコレを飲むと体力が30%くらい回復(ベホイミくらい)して、あと2~3時間なら「ガンガンいけるぜ!」ってアノ感じ。はじめて飲んだ時「これ本当に合法か!?」って驚愕するほどの衝撃を受けました。
ただこの「ガンガンいけるぜ感」これって本当に魔法の力で体力回復させてる訳じゃなく「そろそろ休みなさい」という脳からの指令を麻痺させて緊急時用に保管している体力の備蓄を無理やり引っ張ってきている、言わば「体力の借金」のようなもの。
そのためエナジードリンクの麻酔効果が消えた途端に途方もない疲労感に襲われることも少なくありません。
この「エナジードリンク」改め「体力の借金」。そうは言っても週3~4本程度とか、繁忙期に1週間だけとか使い方や時期を限定すればリスク以上の価値をもたらせてくれるものですが、不眠不休で戦い続けるブラック会社社員がその程度のエナジーチャージで足りるはずありませんよね!
robinの場合は午前7時に「スタートダッシュ用」夕方16時ごろに「ピットイン用」夜21時ごろに「最後の体力ひねり出す用」としてエナジードリンク3本で回す生活を続けていたことがあります。
その時は偉そうに「体のことを考えて朝はミニサイズ♩」とかわけわかんないこと言ってましたがどう考えても過剰摂取です。
こういう生活リズムを1ヶ月以上続けていると、体がエナジードリンクが注入されている状態を「通常モード」と誤認しちゃうのでエナジードリンクを入れても全く効き目がなくなります。
そして3ヶ月もした頃には「エナジードリンクなしでは普通の仕事もできない」体になってしまいます。(言葉悪いですけどマジ麻薬)
こうなってしまうと肉体が「体力の借金」で首が回らなくなっている状態なので、そのままその習慣を続けてしまうと待っている未来は「健康の自己破産」です。
この「エナジードリンク全然効かない病」中身はボロボロでも外見は元気、借金で豪華な服着て着飾っているようなものなので周囲の人に気づかれにくい大変厄介な病気です。1週間で飲むエナジードリンクの量が10本を超えてきたら発症を疑ったほうが良いかもしれません。
近エナジードリンク全然効かないなぁと感じているあなた。「美味しいから」とか「タバコみたいなもんだから」とか自分に言い訳してないで、くれぐれもご注意を!!
【ブラック会社職業病ファイル2】 全然まだ大丈夫だからっていっちゃう病
★主な症状
大概のことに「全然まだ大丈夫」って言っちゃう。
時間の経過とともに大丈夫のレベルが上がっていく
本人は「ただストイックなだけ」と信じているが、一般人からは「廃人」にしか見えていない。
★かかりやすい人
真面目な人、ブラック会社3年以上継続勤務のベテラン
ブラック会社社員で長期間続いている人の90%以上が感染していると予測されるこの病気、ブラック会社でも「なんとか適応できちゃってる」真面目で愚直な性格の人がかかりやすい病気です。
robinも某超ブラック会社に10年勤務してた時には入社3年目くらいから退職するまでの長期間この病気に蝕まれていました。
この病気「大丈夫」のレベルが日増しにエスカレートして行くことが特徴で、はじめのうちは「残業なんて全然大丈夫」ってレベルだったはずが「終電までなら全然大丈夫」となり、いつしか「徹夜だって全然大丈夫」になってしまいます。
こう書いてしまうとブラック会社勤めの方なら「それくらい普通じゃん」って思ってしまうかもしれませんね。でもその油断が命取りです。
この「 全然まだ大丈夫だからっていっちゃう病」俺本当にまだ大丈夫だからってそのまま放置していると本人が気づかない間に命にも関わるレベルに達してしまう可能性もある非常に怖い病気なんです。
それでは、この病気に感染したことに気づかないまま、感染から5年経ったr●binさん(隠す意味ある?)の症例を紹介しましょう。
■症例①:ちゃんと寝てるから大丈夫
終電帰宅(週数回は終電に間に合わずタクシー利用)&始発出勤を1ヶ月以上も続けていたある日「そんなに毎日早くから遅くまで働いてたら絶対に身体壊れちゃうよ」と妻からの警告されるが「いや、1日2時間はしっかり睡眠とれてるから全然大丈夫」って言っちゃう。
■症例②:そういうタイプだから大丈夫
会社の繁忙期にインフルエンザに感染して40度を超える高熱が出ているときに「そんな状態で働けるわけないじゃん。寝ていないとダメだよ」と必死で出社を止める妻に向かって「いや、俺って熱にめっぽう強いタイプだから全然大丈夫」と理解できない理由をうわ言のように言いながら出社しちゃう。
このように「全然まだ大丈夫だからっていっちゃう病気」の患者さんはとにかく大丈夫という基準が狂ってしまっています。
そして、この病気の厄介なところが「本人はいたって当たり前の行動をしている」と勘違いしているところ。
私の場合は家に妻がいたので一応気づいてくれる人がいたんですが、独身の人は最後の最後、限界ラインを超えてしまうまで気づかずに気づいた時にはもう手遅れで「リタイア退職」という道しか残っていません。
ブラック会社在籍の方なら重々わかっていると思いますが、ブラック会社ではいくら会社のために身を粉にした上での「リタイア」だったとしても、労ってくれることも手を差し伸べてくれることもありません。
「自分の身は自分で守れるヤツだけがブラック会社で生き残れる」そのことを忘れないでくださいね!
【ブラック会社職業病ファイル3】土日祝日出勤の方が快適って思っちゃう病
★主な症状
土日出勤がちょっと楽しくなってきた。
連休があると「ラッキー!」と思うがそれは休むための喜びでなく休日出勤できる喜び
遊びにでも行くような感覚で同僚社員に「お前日曜日何時頃くる?」って言っちゃう
★似ている病気
22時に会社を出られた時にえらく得した気分になっちゃう病
「ノー残業デー」の帰り道にスタバで終電まで頑張っちゃう病
現在の日本では飲食・サービス業なんかで働いていない限り土日の週休二日制っていうのが最も一般的なスタイルですね。
ブラック会社と言えども会社のルール上はそうなっているところがほとんどなんですが、まぁ普通に働きますよね、休日。
この休日出勤、業務都合で仕方がなく出勤しているうちはまだ正常なんですが、中には「休日出勤」の旨味にハマってしまって自分から進んで休日に出勤することを選ぶ人つまり「土日祝日出勤の方が快適って思っちゃう病」に感染する人が年々増えているようなんです。
「休日出勤の旨味なんて手当以外どこにもないでしょ?」と思っちゃってるホワイト会社勤務のあなた(手当なんて申請できるか!このボケッ!)のためになぜブラック会社社員がこの「土日祝日出勤の方が快適って思っちゃう病」に感染して行くのかその理由を教えてさしあげましょう。
■ブラック会社社員が土日出勤にときめいちゃう理由
①土日出勤ならば通勤ラッシュに合わない。座って出勤できちゃう!
②いつも罵声を飛ばしている社長が出社していないので精神的圧迫がない!
③社外からのクレームや問合せの電話もないのでやたら仕事が捗る!
④当然世間はしっかり休んでいるので、遅れ気味だったスケジュールを一気に取り戻せる!
⑤「デスクでカロリーメイト」じゃなくって、ちゃんとお昼にはランチの時間が取れる!
これら「休日出勤」がもたらしてくれるメリットは、平日に虐げられまくっているブラック会社社員にとって天国のような時間。
今が休日だってことなんかどっかに行っちゃって、はじめはイヤイヤだった休日出勤が、いつの間にか楽しみになる状況になってしまっているんです。
「まあ本人が好きでやってるんだったらいいじゃない?」とお考えのあなた、これを気軽に考えるのはNGです。
この病気にかかると「土日でやればいいや」が常態化して「1日を週休7日で計算」しちゃうようになるので、気がつけば土日なしでは回せないスケジュールを組んでしまうことになります。
また、会社全体にこの病気が蔓延すると土日に出勤してこないやつを「サボっている」と判定しちゃうおかしな人が出てくるので組織全体をダメにしてしまう可能性のある大変恐ろしい病気なんです。
特に影響力のある管理職クラスがこの病気にかかると部下たちを中心にパンデミックを引き起こす恐れが高いので、役付きの方は特に注意してくださいね!
最後に
「ブラック会社に蔓延る恐怖の職業病」今回はrobinも感染経験のある代表的な症例3つを見える化してみました。
それぞれ症状は様々ですが、今回の3つの病気に共通するのは「自覚症状のなさ」です。
ブラック会社の「非日常」になれてしまうことで一般レベルでは異常と思われる行動を取っていても本人が気づかないという部分にこの病気の怖さがあります。
この病気に気づくには自分とは違う世界にいる人たちとの接点を持つことしかありません。
学生時代の友人でもいいですし家族でもいいですしとにかくブラック会社社外の人との時間を作るようにしてください。(「そんな時間ねーわ!」ウンウンわかってますよ、月に一回だけでも結構です)
命よりも大切なものがブラック会社勤務にあるなら止めませんが・・・・・・絶対ないですよね、そんなもん。
それでは今回はこのあたりで。謎のブラックセラピストrobinでした。