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ブラック企業 体験談

【会社辞めたいエピソード33】告発!白を黒に変える新手の「オレオレ詐欺」が相当ヤヴァイ! 犯行の一部始終を大公開!

いつもホワイト企業を狙って転職活動をしてるのに何故か入ってみたらいつもブラック。robinです。
今はホワイトな職場で働かせてもらってますが、少しブラックのフラグが立ち始めましたとです。robinです。

さてブラック会社に愛され、なぜか引き寄せちゃうrobinも「そこ(ブラック)」を狙い撃ちをしているわけではありません。
実際4年ほど前まで在籍していた某アパレルメーカーでは、はじめの1年間とてもホワイトでした。

年休125日以上だし、給料は大企業並みだし、上司は理解ある人だし、仕事も楽しいし不満という不満はありませんでした。

しかし幸せとは、得てして長くは続かないもの。
その会社、よく言えば安定していましたが旧態依然のやり方を良しとする風潮が強く、そこに危機感を覚えた当時の社長は新しいリーダーを探していました。「今までにないやり方でこの会社を大改革してくれる強烈なリーダーシップはどこかにいないか」と。

そこで白羽の矢が立ったのが今回の主人公、「誰がやれるの?俺でしょう!」でお馴染みの茶髪の暴君D課長(40歳・男→企画制作部部長)でした。

特に結果を残しているわけじゃないのにいつも偉そうで自信満々。上司は怒鳴りつけるし社長にも平気でタメ口。部下の離職率No.1など、シンプルにみれば相当「ヤベーやつ」なんですが、茶髪でホストみたいなシルエットのスーツ来て、ゴールドのスニーカー履いてる姿がお釈迦様にでも見えたのか、社長がウッカリ「中長期でこの会社を立て直してくれ!」と3年保証で制作部の全権を委任しちゃったためこれまでのホワイトが一変、ブラック化してしまったのでした。

「俺のいう通りにすれば会社が変わる!」「俺のいう通りにすれば大丈夫!」「俺が正常、会社が異常!」と周囲に吹聴し続け、その実薄っぺらい対策しかしてこなかったせいで会社に魔の3年間をもたらせた新手の「オレオレ詐欺」。

今回はその手口と被害をご紹介しましょう。

【言葉の意味はよくわからんがとにかくすごい自信だ!】ターゲット、俺!

この茶髪の暴君D部長の何がすごいかってよく言えば「素直」、悪く言えば「とにかくチャラい&薄っぺらい」。

流行りのスニーカーに飛びついて部下に見せびらかせて周る姿なんてまだ可愛いもので、どこぞのマーケティングセミナーに参加したときに耳にした「顧客を”消費者”とする考えをやめて”生活者視点”で考えないとダメ」という1点にひどく感銘を受けた彼は、翌日から部内に「お客さんを消費者って呼ぶの禁止令」を敢行。

それまで一言も使ったことがない「生活者」という言葉を1日に100回ぐらい使うようになり「今の生活者はー」だの「お前たちは生活者目線が弱い」と本人もよくわかっちゃいない生活者論に唐突に舵を切ってくるので、振り回される部下にとってはたまったもんじゃありませんでした。

もっとも、この問題は「D部長が急に生活者視点を部内に持ち込んだ」とか「クソ高い金を使って参加してきたセミナーで得たものそこだけ?!」という部分にあるのではなく、D部長の分析する生活者像に全く共感が持てないところなんですよね。

D部長の生活者分析によると
「俺たち40代の男性が一番ファッションにうるさい世代でしょ?朝出かけるときに靴下のラインのカラーが気に入らないだけで一日中不機嫌みたいなことってよくあるじゃん?」とか「今の70代って、平日の午前中はジム通い、年に1ヶ月以上海外旅行に出かけちゃう超アクティブな世代じゃん」となるのですが、タワマン住まいのD部長の周囲は皆そうなのかもしれませんが、「ど庶民」のrobinにとってはシンクロ率1%以下の話ばかり、robinを含めた部内全員が「エヴァ初号機、ピクリとも動きません!!」状態です。

こうやって戦う意思すらも奪い去られた企画制作部は「使徒D」によってますます混沌を深めていくのでした・・・。

【移ろいやすい】秋の天気と、今日の俺

「移ろいやすい、女心と秋の空」という言葉がありますが女心の1000倍くらい移ろいやすいのが茶髪の暴君D部長。

「おはよう~」くらいの軽さでこれまで積み重ねてきたプランを根こそぎチェンジしていきます。

「ターゲット、俺」を決して譲ることのないD部長への幾度に渡るプレゼンを終え、D部長の納得のいく企画内容に落とし込み、ようやく進み始めたプランなのに、決定した翌日の朝一から「カーディガン一枚脱ぐ感じの気楽さで」揺るがしてくるD部長の発言にでチームメンバーはただただ「ザワザワザワッ」と動揺するばかり。

しかもD部長のお気に召すまま、カーディガン脱いだら脱いだで今度は「前のカーディガンにあってたのに、なんで脱いじゃうの?」という感じになることも珍しくないので目も当てられません。

今でも忘れられません。D部長の気まぐれ発言に全力で対処している背後から聞こえてくる「俺がさぁ、こうやって毎日毎日新しいアイデアを提供してるのにお前たちは何してるんだ、遊んでるのか?」という声に強烈な殺意を覚えていたことを。

【ほんと余計なお世話】不意打ちで慰労会しちゃう俺、お茶目でサイコー

D部長はちょっとお茶目なところがあるのでサプライズが大好き!
残業最中の22時過ぎ、なんの脈絡もなく平日のど真ん中に「深夜の慰労会」という名目の「ただの飲み会」をぶっ込んできます。

それも前から決まっていたかのように本人への意志確認なし。その日の気分で呼びたいメンバー10人程度にLINEで集合場所と「10分以内に集合!」というメッセージを投下してくるだけ、完全にただのステルス爆撃です。

繁忙期の22時といえばまだまだ仕事の真っ最中。D部長の声がかかってあたふたと職場を後にするメンバーを傍目に「いやいや俺は聞こえてないぞ、気づいてないぞ。たまたまだけど仕事に集中しているから気づいてないぞ」と言い聞かせてそのまま仕事を続けていると、LINEが電話に変わり1分おきにかかってくるようになります。
「よし今日は携帯電話を家に忘れていたことにしよう」と最高の言い訳を思いついた直後、同じフロアで残業していたメンバーから「newginさーん、D部長からお電話です」でアウト。
一度目をつけたらなんとしてでも参加させるD部長の魔の手から逃げられる術などどこにもないのです。

そこから続く飲み会はただの残業後の残業。会社から徒歩圏内に住むD部長を除けば帰りのタクシー代と睡眠時間だけが削られるただただ苦痛な宴は大体深夜3時頃まで続きます。

強いて救われるとしたらD部長がピュアなところ。「俺は人気者。俺が主催するサプライズ飲み会はみんなに喜ばれている!」と心の底から思っているのでLINEの既読スルーも、電話の着信を全然取らないことも「ただの偶然」と思っているらしいところでしょうか!(逆にウゼーわ)

【望まざる運命共同体】俺が攻撃してんだからお前らも攻撃しろよな!

茶髪の暴君D部長は、会社の人間関係に忖度せず誰にでも同じように接する人なので、当然ながら敵をすぐに作っちゃいます。

中でも一番象徴的だったのが、本当は1番仲良くしなきゃいけない(実勢それまでは蜜月の関係だった)営業部を部長就任当初から「あいつらバカだから何もいうこと聞くな」とコミュニケーションを遮断し、1年足らずで「犬猿の仲」と呼ばれるほど関係は悪化させたことでした。

そのD部長配下の企画制作部内で営業部と企画制作部の橋渡しをするセクションのリーダーだったのがrobinことワタシです。

企画制作部が提案するアイテムの製品化了承をとるための会議で、全国の営業数十人の前で年に数回プレゼンを行うのが一番大きな仕事なのですが、「憎しみの目線を一手に引き受け、その矢面に立つ」という部内でもっとも過酷な役割を3年間やらされました。

なんせD部長の「ターゲット、俺」商品はツッコミどころ満載の企画が多いので、続々と製品化に対する否定や疑問の声が上がるのですがD部長は全く怯みません。バババッと機関銃のように質問者を高圧的に押しだまらせる発言をした上でrobinの肩をそっと押し「お前も言ってやれ」の合図を出してきます。いや本当にこれ以上の地獄があるでしょうか・・・。

罵詈雑言が収まらない中、なんとか営業部を説得し、目も合わせてくれない営業部のメンバー1人1人に「お願いします」頭を下げて見送る。
正直これまでも飛び込み営業やクレーム対応などで様々な修羅場を通ってきたつもりでしたが、こんな酷い扱いされたことはなかったですね。社内を敵に回し、会議もうまく回らず、メンバーも無駄に疲弊する・・・誰得だよ、これ?

【崩壊はド派手に】結果の出ない俺、部下を道連れに壮絶に死亡

3年間全く結果を残せず、ただただ社内に険悪な雰囲気を招いた茶髪の暴君D部長による「オレオレ詐欺」事案は敵対する営業部が企画制作部を制圧(営業部長が企画制作部長に就任)する形で終焉を迎えます。

その3年間で溜まりに溜まった鬱憤を晴らすかのように、当時の企画制作部の管理職メンバーはD部長と共に壮絶な未来を迎えます。

D部長はこれまで散々バカにしてた地方の営業所に出向を命じられ、一番敵対していた部長の部下の座に左遷(高級タワーマンション購入したてでの単身赴任)。
1番の腹心だったM課長(家族持ち/1歳の子供有)は全く経験のない職種に転属させられた挙句海外(中国)転勤。
ただただ真面目に業務をこなし、何ならD部長の暴走を一番制御していたF課長は、その後1年間在職していたらしいですが相当冷や飯を食わされたらしく自主退職したということを年賀状で知りました。

そしてもう一人のリーダー、そうrobinですが、新しい企画制作部長(旧営業部長)就任が決まった直後、その営業部長にせま~い個室に呼び出され、恐ろしい形相で睨みつけられながら「いつまでも調子のっとたら飛ばすぞ!」と任侠映画でもなかなか見れないようなシーンを生(リアル)で体験したことで心が折れ、自主退職しましたとさ。

【最後にrobinからひと事】
以上で茶髪の暴君D部長と行動をともにし、ともに散っていったrobinの実話でした。

よく「ブラック会社」「ブラック企業」なんて呼び方をして「うちはブラックだから変わらないや」なんて発言を耳にすることがありますが、robinの体験上「会社・組織」よりも「特定の個人」が原因で現場がブラック化していることの方が多い気がします。

「やべっ!これブラックだ!」と思ったら逃げ出すのも手ですが、一度ブラックの元凶と相対する力のあるメンバーに相談&共闘してみるのもいいかもしれませんよ。
一番やっちゃいけないのは「泥舟に乗り続けること」です。くれぐれもご注意を!