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ブラック企業 体験談

【会社辞めたいエピソード21】田舎の有名ベンチャーが私の精神を蝕む!美容業界のブラック企業の実態をつまびらかに晒す

皆さまはじめまして。
愛知県在住、27才女性、通称『ペンペン』と申します。
ぺっちぺっち歩く姿が皇帝ペンギンに似ているのでそのように呼ばれております。
私もみなさん同様に会社を辞めたい病ですので、最後までお話を聞いてもらえると嬉しいです。

私、つい半年前までいわいるブラック企業に勤めておりました。
その会社は、美容関係の商品でヒットを飛ばし、田舎のベンチャー企業だったのが一躍有名となったことで、一気に会社規模を拡大していました。
私はちょうどその時期に、転職組で営業として入社したのですが、そこで出会った上司達によってブラック企業がなんたるかを、嫌という程思い知ることとなったのです。
そして私は入社1年も経たないうちにうつ病を患い、退職せざるを得なくなりました。

本記事では、私が心を病み退職するまでの過程をつまびらかにつづらせていただこうと思います。
もし、自分も同じような目に遭っているとか、あってほしくはありませんが、今まさに電車に飛び込みたいくらい辛い気持ちになっているような方がいらっしゃいましたら…この記事がわずかばかりでも、お心を軽くするきっかけになりましたら幸いです。

「期待と落胆、仕事の山・山・山」で会社を辞めたい

入社当時、私は同僚達から、あずかり知らぬ大きな期待をかけられていました。
理由は、私の入社面接を担当した課長(30代女性)と部長(40代男性)によるふれ込みです。当然両名からの期待もすさまじく、その期待を反映するかのように、入社してすぐ、私には山のような仕事が与えられました。

入社前の話では、出張はたまにある程度とのことだったのですが、蓋を開けてみれば泊りがけの出張が週1~2回、日帰りの出張も週1回程度あり、

「全然話と違う!!」

と思いながらも、せっかく入社させてもらったのだからと、睡眠時間もプライベートの時間も削って、仕事一筋に取り組みました。
ところが、「あいつは仕事を振れば際限なくやる奴だ」と味をしめた私の直属の上司である課長は、自分の業務をドンドン私に押し付け、自分は定時に帰って行くので、私の仕事は増え続ける一方でした。
しかも、仕事が多くてパンクしそうなことをチラッとでも見せようものなら、

「なんのために雇ったと思ってる?給料分くらいの仕事してくれないと困るんだけど、今のままじゃ給料泥棒だよ?」

とすごまれるものですから、こちらは何も言い返せません。
今考えれば、どう考えても、20代中盤の順当な給料額だったのに、なぜあそこまで言われなけれならなかったのでしょうか…。

入社して半年経つころにはキャパシティーを大幅に超え、100名ほどが働くオフィスに一人残り、涙を流しながら、日をまたぐまで残業をするようになっていました。それでも仕事が終わらず、ミスが目立つようになると、課長からは、

「仕事も終わらないくせに残業ばかりして。」
「どうせやるなら家でやればいいでしょ?」

と詰められ、会社の労務人事に対してアラートを出すこともできない状態に追い込まれていったのです。

振り返ると、この頃から、仕事の指示を出されても何から手を付けていいのかわからなくなってしまったり、ボーっとすることが多くなったりと、うつの症状が出始めていたように思います。
あの時逃げ出していれば、外にも出られないほど重篤な状態に陥ることもなかったもしれないと…後悔してもしきれません。

経費削減の暴挙で会社を辞めたい

私のうつ症状が出始めた頃と時を同じくして、それまでイケイケドンドンだった会社の業績に大きな陰りが出始めました。
売り上げが上がらないなら経費を極限まで抑えるようにと、トップダウンで指示が飛びます。
当然、目を付けられている私はことさらに風当たりが強く、出張費用の削減という名目に、課長から耳を疑う命令が下されます。

「宿泊費用の使用禁止。」

「泊りがけの出張をするなということですか?」
私は課長に尋ねましたが、もちろんそんなわけはありません。
課長曰く、出張先にいる社員や知り合いに泊めてもらい、宿泊代を浮かせろということだったのです。
そんなことがあり得るでしょうか?
仮にも社員数が1000名を超える企業で、経費削減のためとは言えホテルの使用を禁止するなんて…。
しかも自分は、会議で夜遅くなるから、とか、いびきがうるさくて迷惑をかけるといけないから、などと理由をこさえては、会社近くのそこそこ高いホテルを予約するのですから、単なる私への嫌がらせとしか思えませんでした。
更に移動に関しても、できるだけ安い手段をとるよう圧力をかけられました。これまで新幹線を使っていた区間を在来線で倍以上の時間をかけて行ったり、夜行バスを使って朝方はカラオケ(もちろん自腹)で固いソファに小さくなって仮眠をとったり…。
プライベートの時間を削りに削って作った時間を移動に充て、もちろん移動中も仕事をしなければならないという状況で、自分の持ち出し費用も増えていき、それらに比例するように、私の精神も削られていきました。
あの頃、私は一体何を支えに仕事をしていたのか…、今考えてもわかりません。

◆『不要』の烙印で会社を辞めたい

もうだめだ、何も考えられないと、フラフラになりながら仕事をしていた時、一筋の光が差し込みました。私の異変に気が付いた他部署の方が、人事に対し、「ペンペンさん大丈夫ですか?」とアラートを出してくださったのです。
すぐに私は人事に呼ばれ、面談することになりました。
そこで、今の課長から受けている仕打ちの数々を伝え、心身ともに限界に来ていることを訴えました。人事からは、部署異動も視野に入れて考えましょうと言ってもらい、私はやっとこの苦しみから解放されるのだと、胸をなでおろしました。

しかし…ブラックな上司達は、そう簡単に私を心安らかにはしてくれませんでした。

翌日、人事から話を聞いた部長から呼び出しを受けました。
異動の話だろうかと少し胸を躍らせ席に着くと、部長から改めて現状を聞かれたので、人事に答えた通り、限界に来ていることを伝えました。
すると驚くことに、部長はゴミでも見るかのような目で私を見据え、

「今のあなたの状態では、他の部署に推薦することはできないよ。だってそうでしょう?病気の状態で他の部署に行って、戦力になるかどうかもわからないのに…あなたにやる気さえあれば、どれだけでも応援するけど、今そうでもないんでしょ?やる気があれば、そもそもうつ病になんてならないんだよ。気の持ち方次第で、人間どうとでもなる。俺だって過去には月200時間くらい残業したこともあるけど、その経験のお蔭で今があると思ってるよ。今、君にとっても踏ん張り時じゃないの?他の人も、売り上げが伸び悩む中一生懸命やってるのに、自分だけしんどいっていうのは、熱意がないとしか思えないよ。それでは他の部署にやるわけにはいかないね。」

やる気がないのは、熱意がないのは、お前達が不当に搾取したからじゃないか…!
これまで味方だとは思っていなかったものの、ここまで明らかに敵だとも認識していなかった部長の、あまりにも酷い態度に、私は逃げ場を失った草食動物のように、自分の最後と向き合うよな気持ちでいるしかありませんでした。

その後気づいたのですが、どうやら部長と課長はツーカーの関係で、私が部長に話した内容は全て課長に共有されていたようです。
当然、課長は部下に『刺された』と思い頭に血を上らせ、すぐに私は別室に呼び出しを食らう羽目になりました。
課長は開口一番、

「私はあんたみたいに、告げ口するやつが一番嫌いだ!」

と私をののしると、退路が潰えてボロボロな私に追い打ちをかけ出しました。

「正直私にとっても、あんたは重荷でしかないんだよね。別にずっと自分の下で働いてもらいたいとか思ってないけど、ぶっちゃけあんた、貰い手がないわけ。今のあんたに何ができるの?言ってみなよ?バックオフィス?そんなにミスばっかりする、整理整頓もできないあんたにできるわけないよね?人とのコミュニケーションもとれないし、それじゃどこ行っても使い物にならないよ、わかってる?」

そこから先は最早体が受け付けず、ほとんど憶えていません。
この地獄から抜け出すには辞めるしかないのだと、私は退職を決意しました。

辞めてい正解というまとめ

結論として、辞めてよかったと思います。
当時はまともな判断もできず、仕事ができない自分が悪いんだと思う気持ちが大半を占めていて、どんなに苦しくても自業自得なのだから頑張らねば、やり遂げねばと自分を責めていました。
しかし職場を離れ冷静になった今思うことは、あれだけ無能だ、不要だと人格否定ばかりされるような環境に執着する必要があるはずなかった、ということです。
正直なところ、体よく私を辞めさせたかったであろう上司2名の思惑通りになってしまったことには腹が立ちますが、辞めてしまえばもうそんなことはどうでもよくなってしまいました。

この記事を読んで共感を覚えた方、まずは冷静な誰かに話をしてみることをお勧めします。
他の人の目から見ておかしいということがあれば、一度自分が追い込まれてしまっていないか、心に手を当てて聴いてみてあげてください。
ブラック企業にいる中で一番難しいことは、何よりも自分を大切にすることだと私は思います。
自ら進路を絶たず、自分がもっと心穏やかに生きる方法がないか、周りの人に助けてもらいながら、考えていってはいかがでしょうか。