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転職活動ランキング
薬剤師ブラック

薬剤師が身バレ覚悟でお伝えする、本当にヤバかったブラック薬局!

初めまして、リリカと申します。年齢は29歳です。
現在は長野県在住で、薬剤師パートとして調剤薬局で勤務しています。
ありがたいことに、現在の職場はブラックとは程遠い、人間関係も待遇も最高の環境です。

しかし実は、2年ほど前まではブラックな職場に正社員として勤務していました。
今回はそのブラックな職場で体験したアレコレについてお話していきたいと思います。

悪魔のブラック調剤薬局

私が経験したブラックな職場は、地方の中規模チェーン薬局のとある店舗でした。
地域の大病院前の門前薬局で、何件か調剤薬局が並んでいる中の1つに勤務していました。

その前に勤務していた大手ドラッグストアチェーンもかなりのブラック企業でしたので、そこから転職活動を経て、中途採用の正社員として転職をしました。その時の私は薬剤師経験3年、結婚を目前とした転居を伴う転職でした。

転職前の店舗見学、そして面接ではすこぶる印象のいい薬局でした。
古いながらも掃除の行き届いた店舗、平日のみ9時間の営業、それまで経験した店舗の中で最も少ない処方せん応需枚数など、ブラックなドラッグストアで疲れ果てている私にとっては大変魅力的に見えました。

今思うと不思議ですが、店舗見学をしたのは店休日で実際に勤務しているスタッフと誰一人顔を合わせられない状況だったのを覚えています。あまりにも人間関係が崩壊しているというのを隠したかったのではないかと邪推してしまいます。

朝早く来てください。え?もちろんサービス残業です

そんな転職活動を経て、私はその薬局に転職しました。
薬剤師は6人、事務は4人のそこそこの規模の薬局です。午前中は患者さんが途切れませんが、午後に比較的空くため薬歴はそこまでたまらない環境です。

たった9時間の営業ですが、スタッフは9時間拘束1時間休憩とはいきません。
9時にオープンの場合、早番の薬剤師と事務は8時半に、その他のスタッフは9時に出勤するように言われていました。
しかし、早番は実際8時に来なければ間に合わず、その分はサービス残業でした。
もちろん9時出勤のほうが楽ですよね。

更に、遅番スタッフも存在しました。レジやお店を閉める役割です。こちらの場合は9時半に出勤して、18時半に帰宅するというコースです。
しかし、私が経験した遅番はほとんど事務スタッフが協力してくれず、19時過ぎまでレジを閉めていたパターンがほとんどでした。
遅番の場合だけなぜか残業代が出ました。

これらの早番・遅番の業務を、「練習だから」という名目で、新人の私にばかりさせられました。まだ環境に慣れていないという以前に、レジの操作方法や会社のシステム自体も良く分かっていない状況で、大した説明もありませんでした。
しかも先述の通り、ペアのはずのベテラン事務スタッフもふんぞりかえっているだけで手伝ってくれないことがほとんどでした。しかも間違えると不機嫌になるんです。

私が来る前はおそらく1年目社員の子たちがその汚れ役を多く受け持っていたのでしょう。
私が来て少し安堵した顔をしていたのをよく覚えています。

今まで見た中で最低な新人いじめ

調剤薬局に勤務していると、どうしても過誤や事故が発生することがあります。
現在勤務しているホワイト薬局では、「責任を追及するのではなく、再発予防のために考えましょう。フォローするのはお互い様。」というスタンスです。おそらく世の中の大半の職場はそうでしょう。

しかし、勤務していたブラック薬局は会社の方針なのかどうかわかりませんが、どうやら1人の責任を追及するスタンスでした。

ある日、1つ調剤ミスが起こりました。お薬の規格を間違えて渡してしまったのです。
調剤は1年目社員の薬剤師、監査・投薬は派遣薬剤師でした。
調剤時に取り間違えて、監査をスルーしたというオーソドックスなミスです。

そのミスを受けて、薬局長となぜか事務スタッフの1人が、患者さんのいる前で1時間にわたる大変ヒステリックなお説教を1年目薬剤師にのみしていました。新人薬剤師は泣いていました。

仮に責めるとしても、1年目社員と派遣薬剤師どちらも同じくらい、または最終監査者の責任のほうがが重いと考えるのが普通です。調剤者は新人さんなので、店舗を挙げてフォローしてあげるのが筋でしょう。

ところで、この場合の調剤責任って本来誰にあるのでしょう。と思い調べてみると、「処方せんに調剤済印を押した薬剤師がその処方の最終責任を負う」というのが世の中の一般認識のようです。
この薬局は監査・投薬者が印を押すのでこのケースでは派遣さんがそれに当たるでしょう。

つまり、管理薬剤師と事務スタッフは怒りやすいところに適当に当たり散らし、会社はそれを黙認して新人薬剤師のフォローに回らなかったことになります。

妊婦さんに重い物持たせるのって世の中の常識なんでしょうか

薬局には、給茶機が置いてありました。夕方に当番のスタッフがタンク内の水を確認して、残っている水を捨てる作業がありました。また、朝も当番が水を汲んで給茶機にセットする仕事がありました。重さは1つ5kgくらい、それを2つ運ぶ必要がありました。

私が転職したタイミングで、妊娠していた女性薬剤師さんがいました。
まもなく安定期といったところで、徐々にふっくらした体形になってきている方でした。

その妊婦さんですら、例外なくその当番にあてられていました。その方は「このくらい大丈夫」と持っていましたが、私は最初その光景を見たときに思わずタンクを奪い取りました。重い物を持つとお腹に力が入り、切迫早産などにつながる可能性があるからです。
これは女性としてというより医療関係者として当然の知識と思います。

女性薬剤師がほとんどの職場で、なぜそこまでの考えに至らない方しかいないのかわかりませんでした。お子さんのいる方もいたのに、なぜ気付かないのか、心遣いができないのか、そんなに自分で重いものを持ちたくないのかと思い、悲しくなりました。

退職するときまでひどかった

薬剤師不足で転職者の売り手市場が続いており、そんな職場で長く続ける必要はないと、妊婦さんが産休に入るタイミングで私はあっさり退職を決断しました。

その際に、連日の早番で使用していた店舗の鍵を返し忘れてしまったんです。
さすがに早くお返ししなければならないけれど、直接管理薬剤師に会うのすら嫌だった私は、連絡して書留でお返しすることにしました。
すぐに送ったのですが、届いたという音沙汰無し。さすがに社会人として受け取った旨など連絡するのが普通と思うのですが、それはもう気にしないことにしました。

数週間経ってどうなったかと思い、ふと店舗の連絡網のLINEを確認すると、グループから追い出されてブロックされていました。
もう、呆れて言葉が出なくなりました。

まとめ

今回は、私が経験したブラック職場についてご紹介しました。
他にも色々と悪い思い出がありますが、この店舗のブラックな原因は「新入社員が上層部に訴えるくらい人間関係が最悪なのに、上層部がそれを聞かずに放置して、管理薬剤師とベテラン事務の好きなようにさせている」ということです。

給与体制がひどかったり残業代がつかなかったりなどの典型的なブラックな職場は、人間関係が良く辞めにくいという話をよく聞きます。
しかし、この職場はホワイトとは言えない環境、更に人間関係も最悪のため薬剤師が定着しにくいようです。

これ以上にブラックな職場は世の中にたくさんあるでしょう。
今も現場で勤めている身として、今後ブラックな職場が増えていかないように、下の世代や新人さんをもっと大切にしていきたいと思います。