「新潟県在住、35才、女性、amiyumi」
調剤薬局は医師が発行した処方せんを基準に、白衣を着て医療業務に携わる世界です。
つねに薬剤師と医療事務員が働いていますが、管理職よりは若手薬剤師がセクハラをする印象がありますね。
被害に合うのはいつも女性ですが「セクハラをされた!」と感じて退職するのはもったいないと思います。今回は調剤薬局ならではのセクハラについて考えてみたいと思います。
「30代男性薬剤師との出会い」
グループ薬局に入社して5年目のことです。入社した調剤薬局は医療事務、薬剤師を含めて数百人の中小企業でした。薬局数も数十店舗あるため、定期的に人事異動などはあります。
私は入社3年目ほどで、退職をする事務員がいたため、他の店舗への人事異動が決まりました。異動先の店舗は、管理薬剤師と呼ばれる店長が一人、女性薬剤師1名、バイトの薬剤師が2名、医療事務員2名体制の店舗でした。
この時に仲良くなったのは、ほぼ同期入社の30代男性薬剤師です。
普段は、別の店舗に勤務しているのですが、スタッフが休みをとった時、薬剤師の人数が足りない時にヘルプ要員として手伝いに来てくれていたんです。
B系のファッションを好み、見た目や話し方もチャラチャラしているのですが、仕事に関しては超がつくほど真面目。
趣味はスノーボードで、冬になるとゲレンデに行っていた印象があります。
スノーボードに一緒に行ったことのある社員は「エアがカッコいいよ」と言っていましたね。
若いだけあってか飲み会やコンパ好き。休日は大学の仲間と飲み会をしている印象もありました。薬剤師にしては珍しくオシャレな男性だとは思います。
男性薬剤師とは一緒に働くことは少なかったのですが、私は人事異動が決まってから、別の店舗同士や薬剤師の飲み会に出席することが多くなりました。
この異動がキッカケで色々な人のとの出会いが一気に増えましたね。
「男性薬剤師のセクハラがはじまったキッカケ」
ある日、薬剤師同士の飲み会があり、居酒屋でお酒を飲んでいた時のことです。
トイレに行こうと感じ席を離れました。用事を足してトイレの扉を開けると、目の前に男性薬剤師が待っていました。
「ごめん。待った?次どうぞ」と声をかけて手を洗おうとした瞬間…
腕をつかまれてキス。
はじめは「何?」と思いましたが私も交際していた彼氏はいたので「申し訳ない」と思いつつ、すぐにその場を離れました。
その後も、飲み会に行くたびに「キス」をされるパターンが多くなりました。
会社の親睦会に出席しても、トイレの入り口でキスをされたり、強引に腕を引っ張られてキスをしてみたり…この男性薬剤師はお酒に酔うとキス魔だったのです。
ペットボトルのミネラルウオーターを飲んでいても「俺にも頂戴」と間接キスで飲み物を飲む人でしたね。他の社員が見ていても平気な人なんですよ。
キスだけであれば大目に見るか…といった感情がありました。
そもそも酔っぱらってキスをしてくる女性もいたので、キス魔に関しては感覚がマヒしていたのかもしれません。
「男性薬剤師は別の女性スタッフにもキスをしていた」
被害者は私だけではないことも知っていました。違う店舗で働いていた医療事務員も、会社の親睦会に出席した時にキスをされたと怒っていました。
しかもキスパターンは同じ。
お酒に酔った薬剤師がトイレの入り口で、キスをしたらしいのですが…
キスをされた女性社員は、許せなかったらしく色々な上司に不満を訴えていました。
容姿もそこまでキレイではなく恋愛経験も少ないイメージの女子社員でした。
「あの薬剤師がいる限り働けない!」「辞めさせないのであれば退職する」と言いだし最後は退職をしていましたね。
私はこの光景を第三者目線から見て、むしろ高収入の薬剤師に「キスされただけありがたいと思えば?」と思いましたね。
一緒の店舗で働いている訳でもなく、年に数回しか合わない社員のため、キスだけで正社員を辞めるって「もったいない」と感じました。
「別の男性薬剤師B氏に話をしたら体の関係を求められた」
30代の男性薬剤師によるキス事件騒動の中、私は他の男性薬剤師B氏と食事をする機会がありました。
同じく同期入社で30代の男性薬剤師です。芸能人で例えると小栗旬に似ています。
違う店舗に勤務している薬剤師したが、たまに仕事をする機会も増えて、少しずつ仲がよくなった形です。
会話の内容もキス事件の話で盛り上がり「私もあの薬剤師に何回かキスされたことあるよ!」と話をしていたらビックリしていました。
お互いに交際相手がいたので安心できるかな?と思いつつ食事に行ったのですが…
私も記憶がなくなるほどのお酒を飲んでいないはず、ですが帰りにホテルに行ったような感覚があるのです。記憶があまりないまま次の日に「昨日のことは誰にも言わないでね」と念を押されたので、体の関係はあったのだと思います。
なぜ、体の関係を持つことになったのか、ハッキリと覚えていませんが、このことがキカッケで2年も曖昧な関係は続きました。
「次第にエスカレートした薬剤師B氏のセクハラ」
その後、複数人での飲み会がありましたが、B氏はテーブルの下で手をつないできたり、太ももを触ってきたり…職場ではありませんでしたが、飲み会でのセクハラは増えました。
同じ店舗で仕事をする機会が増える中、仕事帰りや飲み会の帰りにホテルで関係を持つようなこともありました。お互い交際相手がいたのでW浮気だと思っています。
ただ好きといった感情といった気持ちよりも、周りにばれないように気持ちをコントロールするのが難しいと思いました。
仕事中でもボディタッチの数や胸を触る回数も増えましたね。嫌いじゃないけど…好きでもない。男性薬剤師のテクニックに感動しただけ。
お互いが納得しているのでセクハラではないと感じますが、モヤモヤした感情は2年くらい続いたと思います。
今思えば、キス魔の薬剤師よりも、薬剤師B氏の方が、性欲オーラ満載の人だった気がします。
「セクハラ被害にあったら?どうすればいいのか?」
同じ会社の人に太ももを触られたり、キスを迫られたり…一般人からすれば異常な光景に見えると思います。
勇気がある女性は「辞めてください」「訴えますよ」と言えるかもしれません。
セクハラが嫌で退職したとしても、新しい会社で同じ被害に合う可能性もありますよね。
トラウマになってしまう女性もいるでしょう。
調剤薬局は医療事務員や薬剤師を含めても女性の割合が多い職業です。このため男性薬剤師はハーレムのように感じるのかもしれません。
グループ薬局の場合は複数店舗があるため、女性だけの店舗に異動するといった方法があります。人事部に話す勇気は必要ですが、今の時代は理解を示してくれる企業がほとんどです。
そうすれば「退職」をして転職活動をする手間は省けますよね。できるだけ会社の飲み会に参加しないことで、男性薬剤師との接点をなくします。
「セクハラされたから退職したい・訴えたい」といった考え方の人もいますが、調剤薬局は薬剤師を優先的に守る世界です。4~6年制の大学を卒業した優秀な人材のわけですから簡単に解雇はしないでしょう。
「腹が立つ」気持ちもわかりますが、感情任せに動くよりもできるだけ会社に長く働いた方が得策です。
「まとめ」
調剤薬局は若い男性薬剤師が学生のノリでセクハラをしている傾向があります。
彼らが結婚をして家庭を持てば少しは落ち着くかもしれません。
そのためにあなたが「退職」をする必要はないかと思います。セクハラの被害に合う女性も、独身者が多い印象がありますね。
定年退職一歩手前の女性と、20代のピチピチ女性、どちらが新鮮で魅力的だと思いますか?
セクハラも考え方を変えれば若い時にしかされない…独身の特権なのかもしれません。